松本・本町通りにスパイスにこだわるカレー店-夜はダイニングカフェに

店長の栖原さん。カレーはまず、スパイスを炒り、そこに野菜を加えていく。

店長の栖原さん。カレーはまず、スパイスを炒り、そこに野菜を加えていく。

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 松本市の本町通りのタイラ中央ビル地下・うどん「陣屋」隣に1月27日、カレー&ダイニングバー「Spicy Soul(スパイシーソウル)」(松本市中央2、TEL 0263-32-4051)がオープンした。

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 店舗面積は18坪、客席は約30席。店内はソファ席が中心で落ち着いた雰囲気が特徴。ランチタイムはカレーとサラダとドリンクのセットメニュー(1,000円)を提供する。カレーは日替わりで3種類から選べる。ディナーは1ドリンク1チャーム(お通し代)で営業、カレー以外にも「鶏の山賊揚げ・野菜のエスニックソース」(980円)など、お酒に合うアラカルトを用意し、アルコール類もビール、日本酒、ワイン、カクテルまでそろえる。

 同店は、店名通り「スパイス」にこだわる店。店長の栖原研介さんは「常時50種類くらいを用意している。中には松本では手に入りにくいものも」と話す。「一番人気」という定番の「キーマカレー」(980円)は合いびき肉とキノコ、温泉卵が入り、卵をくずして混ぜることでマイルドな味になる。「スパイシーチキンカレー」(1,000円)はホールのままローストしたスパイスを仕上げで取り除くことなく、入れたままにしているため、スパイスそのものを感じられるメニュー。「いわゆる『日本のカレー』はないが…中米からアジアまで幅広い国のものを、日本人に合わせた味にしている」(栖原さん)。

 栖原さんは神奈川県出身。東京で外食チェーン店に長く勤めていたが、「クイックなものはクイックでいいが…ちゃんとしたものを提供したい」と35歳でイタリアンの道へ。その後、アジア料理に魅せられた。「アジア料理は、そのままではなかなか日本人に受け入れてもらえない。アジア料理の良さを生かしつつ、日本人に合うかたちで提供したい」とスパイスの割合や、隠し味を加えるなどして試行錯誤を重ねてきた。「スパイスは、中国だと薬。調子の悪い人も、食べ物で元気になることができれば」(同)。

 同店は松本商工会議所と松本市で独立開業目指す人を支援する「チャレンジショップ」の今年度の2店舗目。「最初はお役所的な先入観があったが、実際にお世話になってイメージが180度変わった」と栖原さん。現在、同会議所では支援店舗を受け付けている。「起業したい人はまずは相談してみるといいのでは」(同)。

 栖原さんは「(松本には)実は、1度しか来たことがなかった」が、「山も空気もきれいだから」と松本に移り住み、4年近くが経つ。「これだけスパイスを生かしたカレーはこの辺りにはない」と、既にリピーターもできたという。店内では料理を口に運びながら、味、香りをヒントにどんなスパイスが使われているのかを推測し合う利用客の姿も。「全部当てることができれば、サービスしますよ」と笑顔で応じる栖原さん。「好き嫌いや、体の調子など、言ってもらえればできる限り、お客さんに合わせてアレンジしたい」とも。

 営業時間は11時30分~14時30分、17時~22時、月曜定休。

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