松本市が4月5日、ソメイヨシノの開花を発表した。
10時、松本城管理事務所が設定した松本城外堀北側にある「標本木」で開花を確認。市文化観光部松本城管理課の勝山裕美課長が「開花を宣言いたします」と言うと、周りからは拍手が起こった。
開花宣言は、標本木とその周辺の桜木が5、6輪、しっかりと花が開いていることを確認して行う。1953(昭和28)年の観測開始以来、最も早かった昨年よりは10日遅い。「昨年早かったこともあり、先週くらいから問い合わせも多く頂いていた。ようやく宣言できたという気持ち」と勝山課長。
外堀など周辺は咲き始めの状態。本丸庭園内のシダレザクラやヤエザクラ、ヒガンザクラも開花しており、咲き具合は松本城のウェブサイトや、昨年開設したインスタグラムで随時、発信している。「今週は暖かい予報が出ているので、週末ごろには満開になるかも。昼は天守とのコントラストを、夜はライトアップを楽しんでもらえれば」と呼びかける。
恒例の「夜桜会」と、松本城外堀沿いの桜並木と女鳥羽川の千歳橋から女鳥羽橋までの左岸をライトアップする「国宝松本城桜並木光の回廊」は4月8日~15日に開催。本丸庭園の無料開放は17時30分~21時。演奏や茶席、花見団子の販売などは行わない。ライトアップは18時30分~21時(金曜・土曜は22時まで)。