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松本・上高地線の景色をポストカードに 信大生が企画、四季の沿線風景紹介

「しだれ桜は、1本だけあるのが好きで、春はこの写真を選んだ」と小林さん

「しだれ桜は、1本だけあるのが好きで、春はこの写真を選んだ」と小林さん

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 松本市のアルピコ交通上高地線が今年9月に全線開通100周年を迎えることを記念したポストカードセット「ポストカード #はしれ僕らの上高地線」が3月5日、発売された。

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 同線の駅などで本の展示販売イベントを行う「しましま本店実行委員会」のメンバーで、信州大学人文学部4年の小林智樹さんが企画。車両と共に春夏秋冬の沿線の風景を収めた5枚をセットにした。4枚は小林さんが撮影したもので、春はしだれ桜(波田-渕東駅)、夏はヒマワリ畑(北新・松本大学前-新村駅)、秋は戸隠神社の紅葉(西松本-渚駅)、冬は雪景色(波田-渕東駅)。残り1枚は実行委員会代表の太田岳さんが撮影したもので、昨年の大雨で被災する前の田川橋梁(きょうりょう)を走る車両と土手の桜。小林さんは「上高地線は観光客だけではなく、地元住民の利用も多い。地域との結び付きが魅力の一つなので、沿線の様子が伝わる写真を選んだ」と話す。

 子どもの頃から鉄道が好きだったという小林さん。小学3年生の時に祖父からデジタルカメラを譲り受け、写真を撮り始めた。「最初は車両のかっこよさに引かれたが、徐々にどういう場所を走っているのかという、周りの風景も含めて興味を持つようになり、地域性も写したいと思うようになった」と振り返る。大学進学で、東京から松本へ移住。昨夏、同実行委員会に入って活動するようになった。

 同線では現在も、松本駅-渚駅はバスによる代行輸送が行われている。「田川橋梁被災を受けて、何かしたいという気持ちと、全線開通100周年をPRしたいという気持ちがあった」と小林さん。復旧までの期間、売り上げの一部はアルピコ交通に寄付するという。

 3月25日には、全線開通100周年を記念した特別講座「おらほの町に電車がやってきた!」を新村公民館(松本市新村)で開催する。ゲストに松本大学初代学長の中野和朗さんと上高地線応援隊代表の山口茂さんを迎え、太田さんが同線の歩みを当時の資料や写真を交えながら紹介。オンライン配信も行う。

 「上高地線の魅力を伝えることが、田川橋梁の早期復旧にもつながると思う」と小林さん。ポストカードは好評で、追加で納入しているという。「地域の風景を遠方の人に送りたい、という声も聞く。多くの人に魅力を届けていくことができれば」とも。

 1セット600円。同線の新村、波田、新島々駅のほか、「しましま本店」などのイベントでも販売する。

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