冬の松本城の風物詩「第23回松本城氷彫フェスティバル」が1月31日・2月1日、松本城公園(松本市丸の内)で開催された。
31日は午前中に雨が降り、平年より高めの気温というあいにくの条件だったが、午後になると雨が上がり、氷彫作りのデモンストレーションや子どもたちによる雪像作り体験などが行われた。
18時からはメーンイベント「全国氷彫コンクール」のための氷彫製作が、県内5チーム、県外からは北海道、群馬、富山などから9チームが参加し、翌1日の6時まで12時間をかけて行われた。昨年金賞を受賞した「チーム札幌」は飛び立とうとする大ワシを、「軽井沢プリンス・万平ホテル」は女神と天使を表現、「長野氷彫倶楽部」はイルカと女性の像を彫るなど、それぞれの作品に細かな細工を施し、柔らかなラインを氷で表現していた。
14体の氷彫が勢ぞろいした1日は朝から晴れ間がのぞき、早くから氷彫を見物する人たちが会場を訪れた。10時からは一般審査が始まり、審査用紙を片手に来場者が真剣に作品を見て回った。
コンクールではライオンと女神の像を製作した「ホテルニューオータニ&浦和ロイヤルパインズホテル」の作品「希望の未来へ」が金賞を受賞。「チーム札幌」が銀賞となった。
このほか会場では氷で作ったジャンボすべり台、氷の中に埋め込んだおもちゃを子どもたちがアイスピックを使って探す「氷の中のおもちゃ探し」やゴーオンジャーショーなども行われ、約16,000人の来場者でにぎわった。
松本市観光温泉課の担当者は「天候も良く、暖かくなって氷彫が溶けてしまわないか心配だったが、冬の松本城に多くの人が来て、楽しんでもらえてよかった」と話していた。