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松本のカフェギャラリーで画家・湯浅景子さん個展 「夏休みの旅」テーマに20点

松本城や民芸品などを描いた作品も

松本城や民芸品などを描いた作品も

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 画家・湯浅景子さんの個展「湯浅景子展 -Travelogue-」が現在、松本の「LABORATORIO(ラボラトリオ)」(松本市大手1、TEL 0263-36-8217)のカフェギャラリースペースで開催されている。

抽象的に海を描いた「海景」シリーズ

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 オイルクレヨンなどを用いて塗り重ねた色の上に、線で引っかくようにして描く湯浅さん。展示名の意味「紀行」をテーマにした作品20点を展示する。夏休みの旅をイメージしたモチーフは、カメラや虫かごのほか、スリッパやルームキー、シャンプーなどホテルの部屋で目にするアイテムもある。

 紙をくるむようにして厚みを出した「海景」のシリーズは、モノトーンで海岸線を表現。何度か訪れたことがあるという松本にも思いをはせ、松本城や椅子、鳩車などの民芸品のほか、木工作家・井藤昌志さんが手掛ける「oval box」も制作した。店主で妻の万紀子さんは「湯浅さんの絵は、主張が強すぎず、でも存在感はある。重ねて削ることで生まれる独特の質感を楽しんでほしい」と話す。

 湯浅さんは1972(昭和47)年、名古屋市生まれ。「全日本アートサロン絵画大賞展」や「星乃珈琲店絵画コンテスト」「HB Galleryファイルコンペ」など数々の受賞歴を持ち、書籍の装画やパッケージなど多岐にわたる分野で活躍している。

 同店は昨年5月にリニューアルし、カフェスペースを広げた。ゆったりとくつろげる空間にしたことで、壁を活用した企画も展開しやすくなったという。「小さいサイズの作品が中心なので、部屋にも飾りやすい。気軽に出掛けにくい状況が続いているが、少しでも旅の感覚を味わってもらえれば」と万紀子さん。

 価格は2万4,200円~。営業時間は11時~18時。火曜定休。8月23日まで。

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