松本市内の飲食店4店と井上(松本市深志2)がミールキット「信州おうちGaレストラン」の第2弾を共同開発し、9月18日から販売する。
「テークアウトでは実現できない味」を目指し、各店のメイン料理と副菜一品を調理済みの状態で真空パックにした。お湯で温めたり、フライパンで焼いたりするだけで食べることができる。6月に3店の商品を発売。今回は第2弾として、新たにチャイニーズレストラン「油家」(本庄1)が加わり、4店が「秋メニュー」を展開する。
「油家」は、信州サーモンを使ったシュウマイや、リンゴのコンポートを添えた信州牛の頬肉を使ったスパイス煮込みにピクルス、スパイシーナッツをセットにした。シェフの村田誠さんは、「ミールキットなので、炒め物よりも煮込みのほうが向いていると考えてメニューを決めた」と話す。
前回から続いて参加する3店はキノコなど旬の食材を使ったメニューに一新した。ドイツ料理店「Baden-Baden(バーデン・バーデン)」(大手4)は、「ソーセージ信州三味(りんご・七味・野沢菜)」と「信州アルプス牛の黒ビール煮シュペッツレ添え」、イタリアンの「トラットリア ジラソーレ」(巾上4)は、「仔(こ)羊のランプ肉のロースト なすキャビア(ペースト)安曇野わさびのソース」と「トリュフ香る信州キノコソースのパッパルデッレ」、「matsumoto Mt.BARU(マウントバル)」(中央1)は、「信州鹿とフォアグラのテリーヌ」と「諏訪味豚(びとん)の低温煮キノコソースに栗を添えて」。各シェフが工夫を凝らし、それぞれ店の特徴を生かした商品になった。
井上の常務執行役員・井上博文さんは「前回の3商品は好評で、リピーターも多かった」と話す。購入者から寄せられた意見をもとに改良。より高級感のある食材の使用や、調理前後で見た目の変化が感じられるようにするなど、ブラッシュアップした。「地元の店の味を家ではもちろん、ギフトにも使ってもらえれば」とも。
価格は各3,000円。4商品のセット(1万円)も用意する。ネット通販のほか、18日~22日は井上百貨店本店とアイシティでも販売する。