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松本で「街場のえんがわ作戦」 歩道にテラス席、「街中のにぎわいに」

本町通りの「パントリーマルナカ」は、店先に机と椅子を設置

本町通りの「パントリーマルナカ」は、店先に机と椅子を設置

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 松本の中心市街地で、店先の市道歩道上にオープンテラスなどを設置できるようにする「街場のえんがわ作戦」が8月1日に始まった。

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 新型コロナウイルスの影響を受けている飲食店への路上利用支援策として、国土交通省の要請を受けて市が占用許可基準を緩和。店先の歩道などに座席を設けることで、密になることを避けながら店内で減らしている座席数の確保につながるとしている。占有範囲は、歩行者の安全、円滑な通行に配慮した上で現場立ち会いを行って決定。周辺の清掃などに協力することで、占用料を免除する。期間は11月30日まで。

 本町通りでは、パン店「パントリーマルナカ」、アイリッシュパブ「OLD ROCK」、立ち飲み店「KADOKKO」の3店舗でテラス席を設置。「パントリーマルナカ」では、テーブルと椅子を店先に並べて、店内で買い物をした人が利用できるようにした。工場長の古田清隆さんは「今まではイベント時だけだったが、常時設置できるのはうれしい。街がにぎわうきっかけになれば」と話す。

 大名町通りでは、松本城の周辺住民らでつくる「三の丸倶楽部(クラブ)」が「THE SANNOMARU TERRACE」として、木工作家で「アトリエm4」(松本市入山辺)の前田大作さんがデザインした県産材を使ったベンチを7カ所に設置する。あがたの森通りは東側で6~7店舗が申請を予定。ほかに、伊勢町通りや松本駅周辺などでも取り組みを進めている。

 「街場のえんがわ作戦」という名前は、縁側が屋内と屋外を緩やかにつなぐ空間であることに着目し、店と市民、市民と市民の縁が生まれ、結ばれていくことを願って付けたもの。古田さんは「市内のあちこちで同様の取り組みが行われることで、滞在時間が長くなれば相乗効果も見込めるのでは」と期待を寄せる。

 問い合わせは市都市政策課都市デザイン担当(TEL 0263-34-3015)。

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