松本市は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休館などが続いていた市内54施設の利用や開館を、順次再開している。
国宝松本城は6月1日~5日、本丸庭園を無料開放する。天守への入場は6日から再開予定。混雑具合によっては入場制限を設けることもある。
天守は3月4日から閉鎖。25日にいったん営業を行ったが、感染経路が不明な患者が市内で発生したため翌日から再び閉鎖していた。本丸庭園も4月18日から閉鎖。期間中は、毎日問い合わせがあったという。例年、6月は平日1000人、休日3000人の来場があるといい、米山順一所長は「再開することで、少しでも明るい話題になれば」と話す。
5月26日から予約制で再開していた市美術館は2日から開館。当初、4月28日~6月7日の開催を予定していた展示会「柚木沙弥郎のいま」は7月12日まで会期を延長する。
5月22日から短縮日課・分散登校となっていた市立小中学校は、1日から給食を再開し、8日から全校登校を始める予定。
市では、新型コロナウイルスにより影響を受けている事業者に対して、独自の給付金を創設。来年1月15日まで郵送で受け付ける。電話で相談ができるコールセンターも設けて対応。「特別定額給付金」(TEL 0263-31-3111)、「事業者向け給付金」(TEL 0263-31-3567)、「新型コロナウイルス感染症総合相談窓口」(TEL 0263-34-3283)で平日9時~17時に受け付ける(事業者向け給付金は6月中の土曜・日曜も対応)。