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松本山雅、強運でつかんだ全国大会に向け募金呼びかけ-サポーターも支援

松本駅前街頭募金の様子。「頑張ってください」と声をかけ、募金する人たちの姿が多く見られた。

松本駅前街頭募金の様子。「頑張ってください」と声をかけ、募金する人たちの姿が多く見られた。

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 松本を活動拠点とする松本山雅FCを運営するNPO法人アルウィンスポーツプロジェクト(以下、ASP)は、今月22日から始まる第32回全国地域サッカーリーグ決勝大会に向け募金活動を行っている。

 山雅は、10月22日に新潟県で行われた第44回全国社会人サッカー選手権大会の対ホンダロック(宮崎)戦に敗れたため、同大会への出場権を逃していた。日本フットボールリーグ(JFL)昇格が懸かっていた大会だっただけに落胆も大きく、11月2日に行われた天皇杯4回戦対ヴィッセル神戸戦でも大量得点を奪われ、敗退していた。

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 しかし、出場が決まっていたNECトーキン(宮城)が出場を辞退したため、山雅が繰り上げ対象となり、11月7日に正式に参加が決定した。

 同大会は11月22日~24日に1次ラウンドを行い、山雅はCグループ(鳥取市)でレノファ山口(中国1位)、静岡FC(東海1位)、グルージャ盛岡(東北1位)と対戦する。

 ただ、遠征費などに膨大な経費がかかり、突然の決定で準備期間が短いため、松本山雅は9日から募金活動を開始した。

 13日、14日の通勤通学の時間帯に松本駅前で行われた募金活動では、ASPのスタッフをはじめ、サポーターチーム「ウルトラス松本」や、ホームゲームをボランティアでサポートする「チームバモス」の有志15人ほどが募金活動と、16日に行われたヴァンフォーレ甲府との壮行試合の告知が入ったポケットティッシュの配布を行った。

 「おはようございます!松本山雅です!」と大きな声で道行く人に声をかける「チームバモス」の五味智子さんは「声を出すことは(応援で)慣れているので抵抗はない。少しでもチームの役に立てたらうれしい。お金を入れてもらえると、もっと頑張れる」とさわやかな笑顔を見せる。

 「ウルトラス松本」の疋田幸也代表も、募金箱を抱えて山雅への支援を呼びかけた。「この募金活動のためだけに名古屋から手伝いに来てくれた人や、仮病で会社を休み試合に駆け付ける『山雅バカ』もいる。そういうのが本当にうれしい」と話し、「昔は山雅のことを知らない人ばかりだった。試合も、友人に電話してやっと2~3人見に来てくれるくらい…。でも今では試合を見に、長野県中からたくさんの人が集まってくれている。これは地域リーグではすごいこと」と熱く語る。「松本は(山雅によって)すごいことになりますよ」と山雅の可能性に大きな期待を寄せる。

 ASP事務局の丸山浩平さんは「少しでもいい環境で選手たちを大会に連れて行きたい。山雅をもっと知ってもらって、たくさんの人に応援してほしい」と話す。

 ゆうちょ銀行と松本信用金庫に特別口座を開設し、引き続き支援を募っている。口座番号など、詳しい情報は山雅ホームページで確認できる。