松本市入山辺の山辺ワイナリー(TEL 0263-32-3644)で、今年醸造した新酒の蔵出しを行う「2008新酒蔵出しまつり」が行われている。
2002年から醸造を始めた山辺ワイナリーでは今年で7回目の蔵出しまつりを迎えた。新酒として並ぶのは、白ワインの「ナイヤガラ」甘口、中甘口、辛口、赤ワインの「コンコード」甘口、辛口の5種類。4年ぶりにラベルも一新し、ワイナリーのテラスから見える北アルプスのシルエットをデザインしている。ワイナリーでは新酒のほか、メルロー、シャルドネなどの熟成タイプのものも合わせて30種類の販売、20種類の試飲を行っている。
山辺地区はもともとブドウ栽培が盛んな場所で、地域活性化のために地元の人たちのアンケートなどを元にJA松本ハイランドが中心となって2001年にワイナリーを設立。地元のブドウ農家など約700人も株主として参加している。
同ワイナリー代表取締役常務の丸山典夫さんは「山辺地域は150年以上の歴史があるブドウの里。ブドウを知らずして、いいワインを作ることはできない。その地域の皆さんの思い入れから出来たのがこのワイナリーであり『山辺のワイン』」と話す。「今年出来たばかりのブドウで作った新酒を飲めるインパクトを楽しんでほしい」とも。
同ワイナリーの生産量は年間約8~9万本。7割はワイナリー内で、残りのほとんどが松本市内で販売される。今年1月から東京ディズニーシーのレストラン「マゼランズ」で白のシャルドネも取り扱っている。「今後は日本でもっと評価を高めて、世界に通じるワインを作りたい」と丸山さん。
蔵出しまつりは今月16日まで。開催時間は9時30分~16時。期間中、松本駅までシャトルバスを運行する。新酒飲み放題とおつまみ、お土産ワインのついた「新酒まつり券」も2,500円で販売。20日~22日には18時からワイナリー内のレストランで「山辺ワイナリーの夕べ」としてワインの楽しみ方のレクチャーと、地域の農産物や信州サーモンなど地元食材を使った料理と新酒ワインなどを楽しむイベントも開催する。