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松本でブラジル舞台のドキュメンタリー映画上映会 日伯の無名の人々に光当てる

同店の増田さんが「作中もっとも美しいシーンの一つ」という「死者の日のアマゾン奥地の墓地」のシーン

同店の増田さんが「作中もっとも美しいシーンの一つ」という「死者の日のアマゾン奥地の墓地」のシーン

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 ブラジルを舞台にしたドキュメンタリー映画の上映会「在サンパウロ岡村淳監督と見る聞く語るブラジル」が5月11日、松本・里山辺の喫茶店「ヤマベボッサ」(松本市里山辺、TEL 0263-55-6442)で行われる。

 上映する「アマゾンの読経」は、1986(昭和61)年にアマゾンで行方を絶った藤川辰雄さんの足跡を追ったドキュメンタリー作品。藤川さんは、日本海外移住家族会連合会の事務局長として、中南米の移住者の擁護を唱え続けていた。岡村淳監督が、藤川さんが残したメモを頼りに関係者を訪ね、日本と南米を何度も往復して11年を越える取材を敢行。藤川さんのたどった道のりと失踪の真相、名もなき移民の生に光を当てる。

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 岡村監督は1958(昭和33)年生まれ。早稲田大学で考古学を学んだ後、日本映像記録センターに入社し、ディレクターとして「すばらしい世界旅行」「知られざる世界」などを担当した。1987(昭和62)年、フリーランスとなりブラジルに移住し、小型ビデオカメラを用いた単独取材によるドキュメンタリーを制作。自身が立ち会って作品の上映をする「一期一会のライブ上映会」を日本、ブラジルをはじめ世界各地で実施している。

 会場のヤマベボッサは2016年11月にオープン。それまでは、東京・谷中で「谷中ボッサ」として、築110年の古民家長屋で営業していた。同店の増田詩絵さんは「谷中時代からブラジル愛が強く、さまざまなブラジル関連のイベントの開催や、アマゾン地域のストリートチルドレンを支援する活動をしてきた」と話す。

 岡村監督の上映会は今回が3回目で、今後も定期的に開く予定だという。「生と死について、あるいは人の死を悼むとはどういうことか、人間の普遍的な謎の本質に迫る内容。テーマは重いが、舞台はブラジル。日系人をはじめ、日伯の無名の人々は愛すべきキャラクターで、皆、輝いている」と増田さん。「現代に生きる縁(よすが)を探るアマゾンへの5時間の旅。立て板に水のごとき岡村監督のトークも必見」とも。

 開場は13時、開演は13時30分(上映は約5時間、途中休憩あり)。上映後に交流会を行う。料金はカンパ制(ワンドリンクオーダーが必要)。予約は同店まで。

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