JR東日本は3月16日のダイヤ改正で、特急「あずさ」に新たな乗車方式を導入する。
自由席を廃止し、全席を事前に座席指定できるようにする。乗る列車が決まっていない場合は、座席の指定をしなくても乗車できる「座席未指定券」を購入。そのままの場合は、座席の上のランプで空席を確認して、座席指定の乗客がいなければ座ることができ、乗る列車が決まったら追加料金なしで指定席への変更ができる。
料金は、座席指定・未指定とも同額。松本~新宿間は、乗車券と特急券合わせて6,500円で、現在の指定席利用より400円安くなる(車内で特急券を購入する場合は260円追加)。インターネットサービス「えきねっと」では、割引価格で購入できる「えきねっとトクだ値」(10%割引)と「お先にトクだ値」(30%割引)を販売。スマートフォンや携帯電話から座席指定できる「えきねっとチケットレスサービス」も導入する。「あずさ回数券」は3月15日で廃止となり、券面に記載された有効期間内であっても利用できなくなる。
2018年3月のダイヤ改正で特急「スーパーあずさ」の車両が全てE353系に切り替わったが、今回の改正で「あずさ」も含めた車両がE353系になる。これに伴い名称も全て「あずさ」に統一する。
ダイヤ改正後、本数の変更はないが、停車駅は減少。塩尻駅の停車数は5本減って28本になる。平均所要時間は、上り=2時間37分(4分短縮)、下り=2時間38分(6分短縮)、最速は松本駅10時10分発の「あずさ12号」で2時間23分。下りの始発・最終に変更はないが、上りの始発は6時8分から6時25分に、最終は20時から20時10分になる。
車内販売は弁当を廃止。点数は少なくなるが、飲み物や軽食は引き続き販売する。