塩尻市内8カ所のワイナリーが参加する「塩尻ワイナリーフェスタ2007」が10月27日・28日に開催され、県内外から訪れた多くのワイン愛好家が今年の新作ワインなどを楽しんだ。主催は、塩尻市と市内の各ワイナリーらで構成する実行委員会で、開催は今年で3回目。
JR塩尻駅前に設けられた特設会場で当日2,200円(前売り2,000円)の参加費を支払って受け取るオリジナルの漆ワイングラスが「参加証」の役目も果たし、各ワイナリーで試飲をすることができるほか、シャトルバスのチケットになる。
特設会場や各ワイナリーではワインの試飲・販売のほか、工場・貯蔵庫見学やぶどう畑めぐり、ワインの瓶詰め体験なども行われた。イヅツワインの塚原嘉之さんは「27日はあいにくの雨だったが多くの人に訪れていただいた。28日も盛況でこれからも塩尻のワインを盛り上げていきたい」という。
塩尻市では明治36年からぶどう酒作りが始められ、地元の醸造元のほかサントリーやメルシャンも加わり、戦後に本格的なワイン醸造を始めた。今ではぶどうの生産量、ワインの出荷量とも長野県は山梨県に次ぐ2位となっている。
京都から訪れたソムリエの安田裕子さんは「桔梗ヶ原のワインは関西でも有名。今日は初めて来てみたが、この冬にオープンする店舗でぜひ使ってみたい」と話していた。