松本城公園(松本市丸の内)や松本城二の丸御殿跡、松本駅前広場などで「国宝松本城氷彫フェスティバル2018」が始まった。
松本駅前広場では現在、氷像作品を展示。18日夕方から制作を開始し、8時間ほどかけて仕上げたワシなどをかたどった作品が並ぶ。
松本城二の丸御殿跡では、若手選手5チームによる「プレイベント」を開催する。制作時間は19日18時~20日0時で、展示は21日14時まで。
松本城公園では、「チャンピオンシップ」として全国トップレベルの選手が集結。制作時間は20日17時30分~21日5時30分で、17チームが技を競う。作品は完成後、ライトアップして同日15時30分まで展示する。
期間中、同園では飲食ブースも出店。ライブやダンスパフォーマンスなどのイベントも両日用意する。米国、カナダ、ヨーロッパなど、海外の大会を中心に出場し、「氷彫刻界のレジェンド」と呼ばれる中村順一さんによる特別作品も。
「氷彫コンクール」は昨年、温暖化や作り手の高齢化に伴い、いったん終了がアナウンスされたが、来場者や出場者からの声を受けて、3月には引き続き開催することが決まった。これまで、氷像の制作時間は土曜夜~日曜早朝、展示は日曜夕方までだったが、「土日の2日間楽しめるように」と、プレイベントとチャンピオンシップの2部構成に。プレイベントは若手のステップアップの場と位置付け、ベテランとの交流の機会とすることで次世代育成につなげることを目指す。
市観光温泉課は「若手からレジェンドまで、さまざまな氷像が並ぶ貴重な機会。子どもが楽しめるイベントもたくさんあるので、家族でも足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。