松本の多目的スペース兼バー「Give me little more.(ギブミーリトルモア)」(松本市中央3)で9月26日、トークイベント「私の小さな本屋さん~それぞれのスタイル」が行われた。
10月7日に行われる「第3回まつもと一箱古本市」のプレイベントとして開催。ゲストは「おんせんブックス」(浅間温泉3)越智風花さん、「本・中川」(蟻ヶ崎2)中川美里さん、「大福屋」(長野市)望月ひとみさんの女性店主3人。ライター・北尾トロさんが各店を訪れたときの印象を交えながら、進行役を務めた。
当日は約30人が参加。開業した経緯や営業スタイルなどについて、それぞれの店主が話した。実際に開業してみて感じたことは、「フェイスブックでわざわざ営業日を確認してまで来てくれる人が多くて、本当に『神様』みたいだと思っている」(越智さん)、「子ども連れや男性1人など、あまり予想していなかった層が来てくれる。最近は通学路ということもあって高校生が増えてうれしい」(中川さん)、「始める前に思っていたこととギャップはあまりない。客層もバラバラで決まってない」(望月さん)とコメント。ときどき北尾さんが柔らかく突っ込みを入れながら、和やかな雰囲気でトークを展開した。
後半は、来場者も参加して「値付けゲーム」を開催。店主が持参した1冊と、会場内にある本棚の中から選んだ1冊について、「店主がいくらを付けるのか」を考えた。市場にほとんど出回ってない本や、新刊本としても扱いがある本など特徴のあるセレクトに難しい予想となったが、高額な値段や「ピタリ賞」が出るなど、盛り上がりを見せた。
実行委員会の原山聡矢さんは「従来の書店のイメージとは少し違う、個性的で魅力ある店主の話を聞けると面白いし、古本市の出店者や、興味ある人にとって身近にも感じられるのではないかと思って企画した」と話す。3回目となる古本市は、上土・緑町エリアの3会場で開催。40組の「箱主」がセレクトした本を出品する。「それぞれ個性ある『箱』を見るのは楽しい。秋の松本の街を散歩しながら楽しんでもらえれば」
「一箱古本市」は10月7日10時~16時、ピカデリーホール、喫茶山雅、松本下町会館前で開催する。同6日は、「Give me little more.」で前夜祭として寺尾沙穂さんのライブも行う。開場=19時、開演=19時30分、料金は、前売り=2,500円、当日=3,000円、箱主=2,000円(ワンドリンクオーダーが必要)。