![6組のアーティストがライブを行う遊戯室](https://images.keizai.biz/matsumoto_keizai/headline/1496220804_photo.jpg)
音楽と現代アートとマルシェを融合したイベント「あそびなおす」が6月10日、旧幸町保育園(松本市埋橋1)で開催される。
市内の若手店主3人が企画。多目的スペース兼バー「Give me little more.(ギブミーリトルモア)」の新美正城さんが音楽を、アートギャラリー&カフェ「awai art center(アワイアートセンター)」の茂原奈保子さんが現代アートを、書店「栞日(しおりび)」の菊地徹さんがマルシェを担当する。
遊戯室では、国内外から招いた6組のアーティストによるライブを展開する。「キセル」「シャムキャッツ」「Tasseomancy」などのほか、映像作家・波田野州平さんとイラストレーター・山崎美帆さんによる水と光、絵と音のパフォーマンスも。
保育室では、「縫い目をひろう」をテーマに、山城大督さん、小林耕平さん、aokidさんの3人が各室で現代アートの展示や即興パフォーマンスを行う。「縫い目は1本の糸でできていて、表から見えなくても裏でつながっている。一見、関係ないようなことにもつながりがあるかもしれないという示唆になれば」と茂原さん。
園庭では市内外の飲食店や書店、雑貨店など15組が出店。「地元とそれ以外の店をバランスよくそろえた。遠くから足を運んでくれる人には松本らしさを、地元の人には市外の面白い店を楽しんでもらえれば」と菊地さん。
ほかに、職員室では「zine-drops(ジンドロップス)」によるZINEの展示販売も。レコード店「MARKING RECORDS(マーキングレコーズ)」と「Parades Gallery(パレーズギャラリー)」が立ち上げた同プロジェクトは、自由に表現ができるZINEの魅力や可能性をクローズアップし、より個性的でニッチなカルチャーの発信を目指す。
昨年1月に行われた「景観フォーラム」に参加した茂原さんが同園のことを知り、「何か活用できないか」と思ったことがきっかけ。半年ほど前に3人で同園を訪れ、各自の活動をベースにしたイベントのアイデアが浮かんだという。「やろうとしていることは、各店で日常的にやっていること。イベント当日だけではなく、松本ではいつでもこんな遊びができることを知ってほしい」と新美さん。「今の時期は特にクラフトのイメージが強いが、松本の街にはもっと多様な価値観がある」と菊地さん。イベント名には3人の思いと、閉園した保育園で開催する意味を込めた。「丸一日、いろんな楽しみ方ができる。気軽に『遊びなおし』に来てほしい」
開催時間は10時30分~20時。チケットは、前売り=3,500円、当日=4,000円。小学生以下無料。