松本で串田和美さん主演「或いは、テネシーワルツ」 閉園した保育園舞台に

22日の稽古の様子

22日の稽古の様子

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 まつもと市民芸術館(松本市深志3)がプロデュースする「トランクシアターシリーズ」第1弾、「或(ある)いは、テネシーワルツ」が5月31日~6月4日、旧幸町保育園(埋橋1)で上演される。

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 出演は、同館芸術監督・串田和美さん、同館を拠点に活動する演劇集団「TCアルプ」の佐藤卓さん、下地尚子さん。作・演出を串田さんとは旧知の仲という、劇作家・加藤直さんが手掛ける。加藤さんの目を通し、串田さんの芝居の作り方、劇場での観客との向き合い方、新たな表現を追求する姿勢などトリック・スター的存在に焦点を当てた同作。アメリカのカントリーソング「テネシーワルツ」が奏でられる中、過去や現在、未来からも逃げ出したいある男の物語を描く。

 4月末から東京で始まった稽古は、現在、佳境に入っている。22日、同館で行われた練習では、問わず語りをする串田さんを中心に、さまざまなエピソードを修正したり、組み替えたりしながら物語を形づくっていった。

 劇場から飛び出して上演するプロジェクト「トランクシアターシリーズ」。昨年、一昨年と町の中に仮設劇場を設けて上映する「Flying Theatre 空中劇場」を行ったことが同プロジェクトのきっかけとなった。「通りがかりの人が興味を持ってくれたり、芝居をあまり見ない人が足を運んでくれたりと、普段とは違う出会いがあった」と同館広報担当の安江正之さん。

 劇場ではない場所で、より身軽に展開できるところを探す中で、2013年に閉園した同保育園を知ったという。当日は、遊戯室として使われていた場所で、取り囲むように客席を配置する予定。「距離も近く、普通の劇場では味わえない密度の濃いものになると思う」と安江さん。「園児サイズの空間、いるはずの子どもたちがいないという非日常感。いずれ壊され、なくなってしまう場所で、今ここでしか感じられないものを一緒に楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開演は、5月31日、6月1日=19時、2日・4日=13時、3日=13時、16時30分。チケットは、一般=3,500円、U25=2,500円、U18=1,000円。チケット取り扱い・詳細は同館チケットセンター(TEL 0263-33-2200)まで。

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