スピードスケート女子の小平奈緒選手が、所属する相澤病院(松本市本庄2)の施設・ヤマサホールで3月27日、今シーズンの報告会を行った。
小平選手は今シーズン、500メートルは国内外の出場レース15戦全勝。2月には、世界距離別選手権の500メートルで優勝、世界スプリント選手権でも総合優勝を果たした。
報告会には地域住民や病院関係者など約200人が参加。優勝カップを手にした小平選手が入場すると大きな拍手と歓声が起こった。病院職員や患者からの寄せ書きや花束の贈呈も。「オランダ留学をサポートしてくれた病院、集まってくれた地域の方々、職員、患者の皆さんの応援があってこそ。結果に満足せずに自分を高めていくことに集中したい」と小平選手。相澤孝夫院長は「常に姿勢が変わらないことに感心している。これからも夢を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。
報告会後の記者会見では、シーズンを振り返り、「記録を伸ばしながら終えることができた。腹八分というが、あと3試合くらいしたかった」。戻ってきてからは体のケアをしつつ、少しずつトレーニングを始めているという。
「最大の目標は、スピードスケートの魅力を表現すること。結果が伴えば魅力は増す」と小平選手。「(報告会では)皆さんとの距離が近く、温かい雰囲気でぬくもりを感じた。ホームに帰ってくるとパワーをもらえる。来年2月には、多くの人を笑顔にしたい」と平昌オリンピックへの抱負を語った。