松本・深志のコーヒー豆専門店「51coffee(フィフティーワンコーヒー)」(松本市深志3、TEL 0263-87-2537)が、松本をイメージした3種のブレンドコーヒーの販売を開始した。
店主の佐藤等さんが、松本からイメージした味に近づけるようにプレミアムクラス以上の豆をベースにブレンド。焙煎(ばいせん)の度合いで3種類を用意する。
バランスの良いコクと酸味にフルーティーな香りの「信州アルプスブレンド」(ハイロースト、100グラム590円)は、奥深い山肌の上に彩る山野草の中をさわやかな風が吹き抜ける、アルプスの自然をイメージ。「松本浪漫(ロマン)ブレンド」(フルシティロースト、同580円)は、豊かな自然と地域に根付いた文化を思い描き、滑らかさと華やかなコクのある味に。「淡麗松本城ブレンド」(フレンチロースト、同560円)は、松本城の重厚さと凛(りん)とした空気の中にある温かみから想像を膨らませ、しっかりしたコクとクリアな苦みを感じる味に仕上げた。
同店は2014年5月、佐藤さんの祖父が以前営んでいた八百屋を改装してオープン。「松本に住み始め、お客さまと話をするうちに、地元の人たちが本当に松本のことを好きなんだと感じるようになった」と佐藤さん。今年に入り、3周年に向けて「何か『松本』の名を付けたものを」と考え始めた。「イメージを膨らませて、まず文章を書いた。それからどんな豆をブレンドしていくか選んでいった」。業務用のオリジナルブレンドを作るノウハウを生かしながら、試行錯誤を繰り返した。
販売開始後、土産用に購入する人も多いという。今後は、イベントでの販売やドリップパックでのギフト展開なども視野に入れる。「ローストや配合の仕方で味が無限に広がるのがコーヒーの面白さ」と佐藤さん。「現在扱っている季節限定や期間限定の商品とともに、変化を持たせながらさまざまなコーヒーの楽しみ方を提供できれば」とも。
営業時間は11時~18時。木曜・第3金曜定休。