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松本でモロッコじゅうたん展 現地の雇用創出・伝統継承の支援プロジェクトで

「モロッコへ行って見た景色がベースになっている」というじゅうたんも

「モロッコへ行って見た景色がベースになっている」というじゅうたんも

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 松本・中町の「蔵シック館」(松本市中央2)で12月3日から、「GOSHIMA絨毯(じゅうたん)展-モロッコの恵みで織られた最高品質の絨毯-」が開催される。

グッドデザイン賞を受賞した「SIPPOU」

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 主催の三方舎(新潟県新潟市)は、2011年からモロッコでのじゅうたん織りの文化、産業の復興を行う「モロッコの恵みプロジェクト」に参加。上質なじゅうたんを織ることによって、現地の職人が安定した賃金を得られることや、雇用の創出、技術の伝承などを目指し、現地の人やヨーロッパの専門家などと取り組みを進めている。

 2014年に「ロイヤルコレクション」の販売をスタート。その後、「トラディショナルコレクション」や若手の育成と技術向上を目的とする「オリジン」などバリエーションを増やすことで、提携工房や職人の数も増加。若手が経験を積むことで、より高品質な商品を作れるように成長していけるシステムの構築に取り組んでいる。「社名にもなっているように、当社の精神は『三方良し』にある。売り手、買い手、作り手が全て喜べるようなものを届けていきたい」と同社マネジャーの松澤隆行さん。昨年は「SIPPOU」がグッドデザイン賞を受賞。「日本で評価してもらえるもの、お客さまに喜ばれるものを作ることが、現地の職人の励みになっている」と話す。

 同展では、同社がプロデュースする3つのコレクションのほか、北アフリカ北西部・マグリブの先住民族たちの手織り物「アール・ラトラスキリム」など100点以上を展示。カラフルな大小さまざまなサイズのじゅうたんが並ぶ。トラディショナルコレクションの「アーモンドの木」のデザインは、セミオーダーも可能。

 松本では5回目の開催。「和の空間にもなじむデザイン。同館の歴史を感じさせる建物と、じゅうたんのコラボレーションも楽しんでもらえれば」と松澤さん。「実際に座って、触っていただくことで、良さを感じてもらえると思う」と来場を呼び掛ける。

 価格は2万円~90万円。開催時間は10時~18時(3日は12時~)。今月7日まで。

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