松本・城西にゲストハウス&ラウンジ「tabi-shiro(タビシロ)」(松本市城西1、TEL 090-4825-5359)が6月10日、オープンした。
築50年ほどの木造2階建て、以前は旅館だった建物を改修。2階に2つのドミトリー(相部屋、1つは女性専用)と個室4室を用意する。シャワーとトイレは各階に設け、2階にはそれぞれ女性専用も。「都会で暮らす20代後半~30代の女性をイメージして、快適に過ごせるような空間づくりを心掛けた」と同宿を経営する小澤清和さん・智子さん夫妻。
学生時代からバックパッカーで旅をしていたという清和さん。地元で旅行関係の仕事をし、3年ほどメーカー勤務も経験したが、長年の夢を実現したいと2年前から物件探しを始めた。10年以上空き家になっていたという同物件に出合い、仕事を辞めて改修に着手。フェイスブックなどを使って呼び掛けると、地元の高校生から60代くらいの人まで、約80人が協力してくれたという。「知らない人同士の出会いになったり、高校生たちが大人と仲良くなったり、いいきっかけになったと思う」。解体作業、壁塗りやタイル貼りなど、半年かけて少しずつ準備を進めてきた。
1階には、ペレットストーブや冬はいろりになるラウンジ、カウンターを設置。平日は宿泊客のみだが、週末は宿泊者以外でも利用できるバー営業も行う。「多くの人の手と励ましで完成した宿。これからも旅人と地元の人、たくさんの交流が生まれる場にしていきたい」と清和さん。「ゲストハウスに泊まったことがないという人に、ぜひ来てほしい。きっとこれまでとは違った目線で旅を楽しめるはず」と智子さん。
チェックインは16時30分~21時30分、チェックアウトは10時。宿泊料金は、ドミトリー(大人一人)=3,500円~、個室(一室)2人利用時=9,500円、3人利用時=1万2,500円。バーの営業時間は金曜・土曜19時~22時30分。