NPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」は5月30日、「うつくしいひと」熊本支援チャリティー上映会をまつもと市民芸術館(松本市深志3)小ホールで開催する。
同作は、「くまもと映画プロジェクト」によって制作された短編作品で、女子大生・透子(橋本愛さん)が、謎の中年紳士(姜尚中さん)と出会い、現在と過去の思い出が交差していくノスタルジックなラブストーリー。行定勲監督をはじめ、橋本さんや姜さん、高良健吾さん、米村亮太朗さん、石田えりさんなど出演者も全員が熊本県出身。撮影も昨秋、オール熊本ロケを行い、熊本城、夏目漱石旧居、江津湖などの名所や、ゆるキャラ・くまモンも登場する。
今年2月、熊本市で完成披露試写会を行った同作は、4月14日の熊本地震後から役割を変えて上映されることになった。2011年の東日本大震災以降、「シネマエール東北」というプロジェクトを通じて映画上映で被災地を応援する活動を続ける「コミュニティシネマセンター」(東京都渋谷区)が、同センター会員館や上映者らと共に、熊本支援チャリティーとして同作の上映会を企画。4月25日、東京・テアトル新宿から始まり、今後は全国約80カ所とニューヨークを巡回することが決定している。
同NPOでは、4月22日以降の上映会で、熊本・大分への義援金を募るチャリティーバザーを実施。チャリティー上映会の開催もずっと検討していたという。
当日は上映後に、行定監督と姜さんがアフタートークを予定する。「2人とも、ぜひ来たいと言ってくれた」と同NPOの宮崎善文理事長。「映画を見て、熊本で起きていることに思いを寄せてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
上映は19時30分~。鑑賞料は、会場入り口に箱を設置し、寄付金として募る。