松本で桜が満開になった後の週末、市街地ではさまざまなイベントが開催された。
「夜桜バー三の丸」でお披露目された「マツモト・トラディショナル ビター」
松本市は4月1日、ソメイヨシノの開花を発表。暖かい日が続いたこともあり、6日には満開になった。4日から始まった、松本城本丸庭園を一般開放する恒例の「夜桜会」には連日、多くの人が訪れている。
9日は、松本パルコ前の花時計公園(松本市中央1)と松本城大手門枡形(ますがた)跡広場(大手3)で、今回で7回目となる地酒の試飲イベント「信州松本おらが酒呑(の)み歩き」が行われた。オープニングでは参加蔵元の酒をブレンドした「松本の酒」の鏡開きや「四賀虚空蔵太鼓」による和太鼓演奏も。参加者はパスポートと特製おちょこのセットを購入して各ブースを回り、11の蔵元の地酒を楽しんだ。
松本城交差点の角、土産物店「松田屋」跡のさら地では、近くの住民らでつくる「三の丸倶楽部(クラブ)」が「夜桜バー三の丸」を開催。たこ焼きやピザなどの軽食、ホットワインや「さくらソーダ」などを提供した。今年1月に設立された市内初のクラフトビール製造会社「松本ブルワリー」の第1弾となる「マツモト・トラディショナル ビター」のお披露目も。トレイラー前には長蛇の列ができ、途中で売り切れるほどの人気ぶりで、大勢の人でにぎわった。
昨秋に発足した同グループは、市の「松本城三の丸地区整備基本方針」を踏まえ、地元住民らが主体となってまちづくり活動に取り組んでいる。「企画を通じた『まちづくり』を行っていきたい。人と人とのつながりや、ここでしかできないことを大切にしたい」と座長を務める斉藤忠政さん。「天候にも恵まれ、2日間とも大盛況だった。外国人観光客も多く、楽しんでもらえたと思う」と笑顔を見せた。