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塩尻市長が育てた大豆で作った「市長の味噌」商品化 都内の会社員が提案

小口利幸塩尻市長が育てた大豆を原料にした「市長の味噌」

小口利幸塩尻市長が育てた大豆を原料にした「市長の味噌」

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 塩尻市の小口利幸市長が育てた大豆を原料にした「市長の味噌(みそ)」が、都内の会社員らの考案で商品化された。

商品化に携わったメンバー

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 同商品は、小口市長が育てた大豆を使い、同市下西条の農家の女性らでつくる「矢沢加工所企業組合」が製造。500グラム入り600円で、小口市長の人生訓を記した短冊「市長のミソ」を「特別付録」として付ける。

 商品化のきっかけは、今年2月に都内で開かれた地元企業の就職説明会。別のイベントで、同市企画課シティプロモーション係主任・山田崇さんを知った都内の会社員・中村麻紀さんが「もっと話を聞きたい」と参加。小口市長が出勤前に畑仕事をし、ほかの農家と共に大豆を同組合に納めていると聞き、その場で商品化を提案した。「ちょうど、東京で働きながら地方を盛り上げるプロジェクトに携わることができるのかと考えていたときだった」と中村さん。同市のことは、山田さんを通じて初めて知ったという。

 5月には、友人のデザイナー・伊関未祥さんらと共に同加工所を訪れた。平均年齢70歳という7人の女性が10年前に立ち上げた同加工所。「皆さんと話して『子どもが第一』『本質的に良いものを作りたい』『社会と向き合いたい』ということを感じた。都会で働く女性にとって『こういう生き方っていいな』と気持ちが明るくなるような可能性を感じた」と振り返る。

 先月には、東京でお披露目会を開催。小口市長も駆け付け、みそ焼きおにぎりやみそ汁を振る舞った。「実際にかたちになったのは不思議な感じ。何気ない言葉から、『やってみる?』とチャンスを与えてくれた塩尻市の方、既に良い商品を作っていた加工所の方、協力してくれた友人など、本当に皆さんのおかげ」と中村さんは話す。

 「技術や知識を使って、都会にいながら地方を応援することはできる。中村さんのような人を増やしていければ」と山田さん。「私にとっては、塩尻=『山田さんと市長』の地。すてきな人をきっかけに、塩尻の良さを広めたいと思うようになった。東京で塩尻のことを発信するのは難易度は高いが、できないことはないと実感した」と中村さん。

 今後は、県外のイベントで同市が販売するほか、ふるさと寄付金の返礼品、小口市長が直接トップセールスも行う予定。

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