松本・双葉に里親募集型猫カフェ「もふもふ」 動物愛護、普及の拠点に

猫が思い思いにくつろぐ「猫ルーム」

猫が思い思いにくつろぐ「猫ルーム」

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 松本・双葉に7月13日、里親募集型の猫カフェ「もふもふ」(松本市双葉、TEL 0263-28-7299)がオープンした。

「ねこ鍋」も

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 猫と触れ合えるだけではなく、保護した猫の譲渡、適正な飼育方法の普及などを目指す同店。旧ビジネスホテルの2階をカフェに、3階を主に保健福祉事務所から保護した猫を一時預かるシェルターに改装。人に慣れていない猫は、飼うことができる状態になるまで慣らしてから譲渡する。人と動物が共生できる社会づくりに取り組む一般社団法人「もふもふ堂」が開業。筑摩で営業していた「ねこカフェZaneli(ザネリ)」が移転し、カフェ業務を手掛ける。

 約50坪の2階はカフェスペースと「猫ルーム」に分け、カフェからはガラス越しに猫の様子を見ることもできる。カフェのみの利用も可能で、各種ドリンク(350円~)やケーキなどのほか、猫モチーフの雑貨なども販売する。

 猫ルーム利用は、60分・90分・フリーの3つのコースを用意し、いずれもワンドリンクが付く(一般=950円~、学生・シニア=750円~、中学生以下=560円~)。ルーム内のボードには、写真と共に名前と特徴などを掲載。里親を募集する猫と、ザネリにいた「ねこスタッフ」、合わせて10数匹が思い思いにくつろぐ。

 同法人は昨年3月に設立。野良猫のTNR活動(けが予防や不妊処置を施し、猫を元の場所に戻す活動全般)や譲渡会などを行ってきた。「野良猫で困っている人の相談や獣医師との連携、飼い主の意識向上など、解決したい課題は多いが、ボランティアに頼っているのが現状」と代表理事の等々力茂義さん。拠点として同店を構えることで収益を活動費用に充て、情報発信やボランティア同士の連携に取り組む。今後は健康診断や手術などができる施設の併設も視野に入れる。

 松本保健福祉事務所に収容された猫の処分数は、年間1200匹を超えていた2005年度から減少傾向にあり、昨年度は102匹となったが、「殺処分をゼロにすることが目標。一匹でも不幸な猫を減らしたい」と等々力さん。「コーヒー1杯が、餌やワクチン代につながる。多くの人と協力し合って、猫と人間が共生できる社会づくりを目指していければ」と話す。

 営業時間は11時~20時。

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