全国の温浴施設が自店の思いや取り組みを発表して、日本一を決める「第3回おふろ甲子園」の決勝大会が6月26日、東京・日比谷公会堂で行われ、「信州健康ランド」(塩尻市広丘吉田)が優勝した。
「おふろ業界から日本を元気に!」をコンセプトに、温浴施設の有志が集まった団体「ニッポンおふろ元気プロジェクト」が企画運営。今回は43施設がエントリーした。予選では覆面調査員が審査を行い、清潔さや接客サービスの評価が高かった12店舗が準決勝へ。同団体が各店を訪れ、経営面や考え方などのヒアリングを行い、6店舗を決勝大会へ選出した。
当日は、ステージ上でスタッフ7人が約20分間、プレゼンを行った。同店のテーマは「絆」。接客をはじめ、スタッフ同士やパートナー企業とのつながり、近隣のJR村井駅やアルウィンの清掃活動などを紹介。関係者、一般来場者合わせて約800人による投票で1位に選ばれた。
昨年の大会では、同店を運営する「クア・アンド・ホテル」(山梨県)グループの「石和健康ランド」が優勝しており、プレッシャーを感じながらの出場だったという。4月中旬に決勝進出の連絡を受けてから、通常業務と並行して社員が協力して準備を進めてきた。「今年はオープンから20年。20年間の熱い思いを込めた」と同社企画部長代理の清水剛さん。「会社にとっても、何が大切かを改めて考える機会になった。練習を重ねるうちに一体感も高まった」と振り返る。
7月5日からは入館料が割引になる「優勝キャンペーン」を展開する。「優勝できたのはお客さまあってのこと。少しでも還元できれば」と清水さん。「『日本一』というのは、とても重みがある。その名にふさわしいと思ってもらえるように、気を引き締めていきたい」とも。
キャンペーンでは同19日まで、入館料が大人=1,080円、小人=540円になる。入館券や宿泊県が当たるスピードくじも行う。