見る・遊ぶ 買う

松本で陶芸家・西山光太さん個展 粉引きや彩文、多彩な器360点超

「いつも窯出しのときはワクワクする」と話す西山さん

「いつも窯出しのときはワクワクする」と話す西山さん

  • 0

  •  

 浅間温泉の「手仕事扱い処(どころ)GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、 TEL 0263-46-2066)で現在、陶芸家・西山光太さんによる個展「彩文のウツワと生活のうつわ」が開かれている。

ろくろでひいて作った彩文のつぼ

[広告]

 千葉県館山市で制作する西山さん。県内での個展は初開催となる。同展では、皿、カップなどの食器や酒器、花器、つぼなど約360点を展示する。

 「生活のうつわ」は、粉引きやあめ釉(ゆう)、黒釉などを使ったものが中心。じか火にも対応する耐熱の器も、手付きの皿やココット、土鍋やドリップポットなど多彩に用意する。

 「彩文のウツワ」は、彫り文様を施した後に、絵の具タイプの釉薬を使って着色。鮮やかな発色の磁器のカップや、炭化させて焼き、渋い色合いに仕上げたつぼなど、バリエーション豊かに展開する。「もともと縄文や弥生土器に興味がある」と西山さん。料理の邪魔にならないようにと、縁のみに文様を配した皿なども。

 2013年、千葉で行われたクラフトフェア「にわのわ」を同ギャラリーの瀧沢一以さんが訪れ、出展していた西山さんと出会ったことがきっかけ。床の間に飾られた彩文が施されたつぼは、ろくろでひいて作ったもので、「この大きさを一からろくろで作るには、相当な技術が必要」と瀧沢さん。「本当に多彩な作品で見ていても楽しい」と話す。

 13日には、耐熱の器を使ったピザ会が行われ、西山さん自らが焙煎(ばいせん)した豆で入れたコーヒーも振る舞われた。「ドリップポットもポットも、水切れがとても良い」と瀧沢さん。「器として使えるもの、使いやすいものということが原点になっている。ぜひ手に取ってもらえれば」と西山さん。

 作品は販売も行う。皿、湯のみ=2,800円~、カップ=3,200円~、ドリップポット=7,500円~、土鍋1万5,000円~など。営業時間は10時~18時。木曜・金曜定休。入場無料。6月28日まで。最終日は西山さんが在廊予定。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース