松本の朝を面白くしようというプロジェクト「Matsumoto BBC」が松本・中町のカフェと雑貨の店「amijok(アミジョク)」(松本市中央3、TEL 0263-88-6238)で行われている。
朝食(Breakfast)を食べつつ、その場に集う人たちとシェアしたい本(Books)を紹介し、コーヒー(Coffee)を飲みながら話す同プロジェクト。今年3月にスタートし、月1回のペースで開催。全24回を予定する。市内在住の清泉女子大学文学部准教授・山本達也さんと妻の香織さんが企画。「世界は『朝シフト』し始めているように感じる。魅力的だと感じる街や、面白いと思う人の共通点は、『朝』にあることが多い」と達也さん。
5月24日は、ニュージーランドで日本人向けアウトドア旅行会社「リアルニュージーランド」を経営する藤井巌さんを迎えて行われた。席決め後に自己紹介をして、まずは朝食。毎月異なるテーマで用意する朝食の今月のテーマは「OPEN-開く-」。同店の小島圭さんがテーマとメニューを説明した。その後、藤井さんが2冊の本を紹介。本のことや、選んだ理由をもとにして、自分自身の海外旅行の経験談や、自分を見つめ直した時期のことなど、テーブルごとに会話が弾んだ。
当日は、小学6年生の娘と親子で参加する人や、観光でたまたま訪れて飛び入り参加した人も。「休日の朝のスタートが全然違う」「何となくモチベーションが上がる」などの感想が聞かれた。
「松本は朝が似合う街」と香織さん。同プロジェクトを開催するに当たり、朝の雰囲気を感じられる場所を検討したという。「光の具合がいいと思った。単に太陽の光が入って明るいだけではなく、オーナーの小島夫妻がつくり出す空気感も含めて魅力的」という同店のコンセプトは「つながり」。「毎月の朝食メニューやコーヒー選びは大変だと思ったが、自分たちやお店、そして『松本』という場所の可能性を試す絶好の機会だと思った」と小島さん夫妻は話す。
「さまざまな人が出会い、交流することで何が生まれるのだろうという好奇心もある」と香織さん。「休日、ちょっと早起きして気軽に参加してもらえれば」と呼び掛ける。
次回は6月27日8時~。達也さんが世界の朝文化を紹介しつつ「なぜ、今、朝なのか」をテーマに、県内で学びを企画する「まちの教室」とコラボし拡大バージョンで行う。参加費は1,500円(授業料1,000円+ドリンク代500円)。申し込みはホームページまたは同店まで。