見る・遊ぶ

登山者向けサービス「チーム安全登山」-松本の「ヤマレコ」など3社協業で

「チーム安全登山」ウェブサイト

「チーム安全登山」ウェブサイト

  • 0

  •  

 登山の総合コミュニティーサイト「ヤマレコ」を運営する「ヤマレコ」(松本市庄内1、TEL 0263-87-2131)など3社が共同で会員制登山者向けサービス「チーム安全登山」を開始した。

[広告]

 登山計画書の作成・提出や情報を共有することで登山への安全意識を高めようと、同社と山岳気象予報会社「ヤマテン」(茅野市)、山岳保険制度「やまきふ共済会」を運営する山岳寄付基金(東京中央区)が協業で発足。会員登録すると、メルマガなどで安全な登山に必要な情報やサービスを受けることができる。

 有料会員(年会費4,000円)になると、遭難時に捜索費が500万円まで支払われる山岳保険が付帯。ヤマレコを使って登山計画書を作成し、家族や警察にメールで送信すると給付範囲が広がり、道に迷ったときや疲労、病気などが原因の遭難や、雪山やクライミングの活動中の事故にも適用される。「警察による救助の場合は登山者に費用を求められることはないが、民間のものは数百万円になる場合もあり、山岳保険の必要性が見直されている」と同社の的場一峰社長。

 ヤマレコは「山もプログラミングも好き」という的場さんが2005年に開設。徐々に山行記録などが集まり、現在52万件を越える情報を掲載。山行記録を参考に登山計画書の作成ができ、メールで家族や各都道府県警への提出もできる。「登山計画書を書いて誰かに渡すことが大事。登山の準備の一つとして当然のことのようにしていければ」と広報・企画担当の今泉友恵さん。「家族や友人に渡しておくだけでも、何かあったときには大きな手掛かりになる」と話す。

 2013年に法人化し、昨年末に本社を東京から松本へ移転。「長野県は山岳観光にも力を入れている。安全に登山を楽しむための基本となるようなものをここからさらに広げていければ」と的場さん。1月には、会費の一部を遭難対策費として県に寄付。今後は山の天気を学ぶ勉強会や、講習会なども企画していくという。「チーム安全登山は、遭難防止に取り組むチーム。多くの人が参加して一緒に考える機会になれば」

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース