松本市の総合球技場アルウィン(松本市神林)で8月24日に行われたJ2第28節松本山雅FC対モンテディオ山形戦で、信州大学の学生たちが同クラブと共同企画を行った。
同クラブによる寄付講座「地域密着のプロスポーツプロモーション・ゼミ」を受講する学生20人による取り組み。同大全学部対象の教養科目として今年4月から始まった同ゼミでは、同クラブの大月弘士社長や加藤善之ゼネラルマネジャー、イベントやグッズ開発の担当者が週替わりで講師を務めている。学生らは主にグループワークを行いながら、イベントやグッズを検討してきた。
当日は「レディースデー」として、女性向けの企画を展開。グッズ売り場では、プロデュースした扇子とネイルシールを販売した。扇子は「夏をかわいく涼しく応援しよう!」をコンセプトに制作。ネイルシールは、フレンチネイルをイメージして爪先の形に合わせたマスコットキャラクター「ガンズくん」や、組み合わせて背番号にできる数字などをセットにした。
イベントでは、エスコートガールとフェアプレーフラッグベアラーのスタジアムツアーを実施。100人を超える応募の中から選ばれたエスコートガール11人と保護者、フェアプレーフラッグベアラー6人を学生たちが案内した。
記者会見場では同クラブの事業本部ホームタウン担当の片山真人さんが参加者の質問に答えるという即興記者会見を開催。「今日の山雅の調子はどうですか?」という小学生「記者」からの質問に「調子はいい。今日は勝ってくれると思う」と笑顔で答えた。ミックスゾーンでは、レディースデーに合わせて女装姿の「ガンズくん」が登場。エントランスでは、現在リハビリ中の塩沢勝吾選手に遭遇し、「さすが100人を超える中から選ばれた人たち。運がいい」と学生が驚く場面も。
もう一つのイベント「イケメンコンテスト」では、雨の中、1000人を超える女性が投票を行った。「雨だったが、思っていたより多くの人が参加してくれてうれしかった」と同大学人文学部1年の小島奈緒さん。「小さい子どもから年配の方まで、本当に幅広い年代のサポーターがいると感じた」と同大学農学部1年の田澤侑士さん。投票結果はハーフタイムに発表され、田中隼磨選手が1位に選ばれた。