松本市の中心市街地で8月2日、「第40回夏まつり松本ぼんぼん」が行われた。315連、約2万6300人が踊りに参加し、夜の松本が熱気に包まれた。
毎年8月の第1土曜に行われる同祭。企業や学校などで作る「連」と呼ばれる参加グループが、休憩を挟みながら約20分の踊りを7回踊り、コースを回る。各連の踊りを審査員が審査し、最優秀賞をはじめさまざまな賞を選出する。1975(昭和50)年に80連・約6000人の参加者で始まり、今年が節目となる40回。オープニングセレモニーでは、実行委員長を務める松本商工会議所会頭・井上保さんが「40年続いたのも、市民の皆さんの協力のおかげ」、坪田明男副市長が「(ぼんぼんは)市民にとっての財産」とあいさつ。40回連続で出場している10団体への表彰も行われた。
松本駅東側から駅前大通り、松本城までの約6.5キロを歩行者天国にし、「アルプスの里、歴史をしのぶ城下町に響かせよう、松本ぼんぼんの歌と踊りを!レッツゴー!」の掛け声を合図に、軽快なサンバ調といわれる「松本ぼんぼん」の音楽がスタート。特設ステージでは昨年の最優秀賞の「美保姿」連が模範踊りを行った。
法被やTシャツなどそろいの衣装をまとい、うちわを持ったり、かぶりものをしたりと華やかな各連。掛け声や合いの手で企業名を叫ぶほか、松本山雅連はスローガンの「One Soul」、松本合庁連は今週末に控えた知事選に向けて「選挙!」、消防団で作る纏(まとい)連は「火の用心!」という声を上げていた。一つ一つ丁寧な動きで踊る連、元気いっぱいの保育園や小学校の連、ひたすら盛り上がる若者たちの連など、踊り方もそれぞれ。見物客たちも、踊りを眺めたり、屋台での飲食を楽しんだりして過ごしていた。
今年は「セブン&アイホールディングス」が最優秀賞を受賞。最後の踊りでは代表7人が特設ステージに上がり、踊りを披露した。