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松本で子ども向けプログラミング体験講座-小中学生がゲーム作り楽しむ

真剣な表情で取り組む子どもたち

真剣な表情で取り組む子どもたち

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 子ども向けプログラミング「Scratch(スクラッチ)」の体験講座が7月5日、松本のコワーキングスペース「Knower(s)(ノウアーズ)」(松本市大手1)で行われた。

休憩時間には交流も

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 「Scratch」は米・マサチューセッツ工科大学(MIT)の「MITメディアラボ」が開発したプログラミング環境。構文などを意識することなく感覚的にプログラムを構築することができるのが特徴。同スペースを運営するクラウドット(巾上、TEL 0263-34-3710)が県の委託事業として開催した。「子どものころにプログラミングに触れることで、考える力や伝える力などを身に付けられる可能性が広がる」と同社担当の谷口和久さん。

 当日、午前の部では小学校4年生から中学校3年生まで約10人が参加し、プログラミングを体験した。「動き」「イベント」「制御」などのスクリプトのグループからブロックを選び、画面上のネコのイラストを動かす。「~がクリックされたとき」「いつも」「~へ行く」など、ブロックを組み合わせてネコの動きを命令。完成したらネズミを加えて、また命令を作る。子どもたちは、1つずつブロックを増やして動作を確認ながら、動きを付けていった。

 休憩時には皆でジェンガをして交流を深め、後半は自分たちで動きを決めてゲームを制作。最初はひたすら動物や乗り物を加えて遊ぶ子もいたが、徐々に動きを作ることに興味が移り、背景を選んだり音を出したりと思い思いのゲームに仕上げていった。完成した作品はネット上に公開。「個人情報を載せない」などネットのルールの説明後、「今日がプログラマーの第一歩」と修了証が手渡された。

 「子どもたちが夢中になっていたことが何よりうれしい。『これをやりなさい』では飽きてしまう。今日は勉強=楽しいという感覚を持ってもらえたと思う」と谷口さん。「夏休みにはサマースクールなどプログラミングに触れる機会を設けているので、より多くの人に参加してもらえれば」とも。

 同講座は8月30日にも行う。7月19日には上田市、8月2日には伊那市でも開催。予約・問い合わせは同社で受け付ける。

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