安曇野・豊科に農家カフェ「YOKOYA」-朝採り野菜や果物でメニュー提供

木のぬくもりを感じる店内。窓の外には北アルプスの山並みが広がる

木のぬくもりを感じる店内。窓の外には北アルプスの山並みが広がる

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 安曇野市豊科にダイニング&カフェ「YOKOYA」(安曇野市豊科高家、TEL 0263-72-0080)が5月24日、オープンした。

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 席数はテーブル・カウンター合わせて18席。農業を営む自宅横にあった倉庫を改装し、木のぬくもりを感じる空間に仕上げた。奥にはギャラリースペースを設け、テーブルや壁には木彫りの彫刻を飾る。「祖父が農作業のない時期に作っていたもの」と店主の松澤雅子さん。

 「30年主婦をしてきた家庭料理」というメニューは朝採りした野菜などを中心に使う。「YOKOYAプレート」(1,200円)は、豆腐コロッケや豆腐ハンバーグなど時々変わるメーンディッシュに、ご飯、みそ汁、サラダ、小鉢、漬物が付く。安曇野産の玉ネギを赤ワインでじっくり煮込んだ「きのこたっぷり牛すじ肉のとろとろハヤシライス」(1,250円)や、野菜入りホワイトソースとチーズで包んだ「クロックムッシュ」(700円、サラダ付き)なども。

 コーヒーはオリジナルブレンドの「YOKOYAブレンドコーヒー」(深いりまたは中深いり、500円)を用意する。季節の野菜を使う「YOKOYAオリジナルスムージー」(550円)は、小松菜やレタス、セロリが入ったグリーンスムージー。「夏場はニンジンやトマトが取れるのでオレンジ色になると思う」。ほかに、「珈琲ゼリー」や「プルプル豆乳ゼリー」(以上450円)などのスイーツ類も。現在は、畑で採れたイチゴで作ったアイスクリームやチーズケーキなども提供する。

 「うちで採れる農作物を使った料理を出したい」と開業を検討し始めたときは、「こんな場所に人は来ない」と言われたこともあったという。「父が畑仕事をしていると、近所の人が通り掛かって話し込むというのはよくある光景だった。もう少しゆっくり話せる場としての需要があるのではないか」と考え、開業を決意。「これからの小規模農家の在り方の一つになるかもしれない」

 店は、松澤さんと次男の2人で切り盛りする。「まだ慣れなくてお待たせすることもある」と、今月いっぱいはランチに1品サービスするなど、細やかな心配りも。「展示やコンサートなどのイベントも行う予定。皆が集まるような店にしていきたい」

 営業時間は11時~18時。火曜定休。

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