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家具工房「スタイル・ガレ」、20周年記念展-塩尻・塩嶺高原のギャラリーで

家具と小物が並ぶギャラリー内

家具と小物が並ぶギャラリー内

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 塩尻・塩嶺高原のギャラリー「galle_f(ガレエフ)」(塩尻市北小野、TEL 0263-55-7471)で現在、家具工房「Style Galle(スタイル・ガレ)」の「20th工房展」が開催されている。

木目を生かしたミズメザクラのテーブル

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 同工房は1994年、朝日村で設立。家具作家・藤牧敬三さんが松本民芸家具で5年間修業した後、地元で独立した。2008年には工房隣にギャラリーを開設。「それまでは下請けが中心だったが、ギャラリーができたことで、お客さまとも異ジャンルの作り手の人とも接する機会が増えた」と藤牧さん。昨年、ギャラリーを塩尻市に移転し、朝日村の工房で引き続き制作活動を行っている。「木工を始めて25年。自分の中では折り返し地点という意識がある。できればあと25年、作り続けたい」

 同展ではテーブルや椅子、チェストなどの家具やカッティングボード、ランプシェードなどの小物、合わせて100点ほどを展示する。波のような木目を生かして制作したテーブルはミズメザクラを使用。「木の力を借りて仕事をしている。形も含めて、新鮮なものができた」と藤牧さん。座面にペーパーコードを張ったダイニングチェアは、旋盤を使わずに全てカンナで仕上げている。

 藤牧さんは「生活道具」という視点でものづくりに取り組んでいるという。「続ける中で削ぎ落とされ、洗練されてきたと思うし、これから先もさらにいい仕事をしたい」。今年3月からは後進の指導も始めた。「『継続は力なり』と言うが、今のモチベーションを保ってやっていけば、いいものを残していけるという自負もある」と藤牧さん。「県内外の人に知ってもらえるような活動もしていきたい。長野に住み、ここで作っていくということも含めて、トータルに『豊かさ』を伝えていければ」とも。

 ペーパーコードのダイニングチェア=6万5,000円、ローボード=5万4,000円~、カッティングボード=2,000円~、箸=900円~など。営業時間は10時~18時。木曜定休。6月1日まで。

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