松本市民有志らでつくる「まつもと城町市民コンシェルジュ」が現在、観光案内ボランティアを募集している。
同コンシェルジュは、松本駅や市街地で観光案内を行う市民ボランティア。口コミ情報を伝えることで旅の満足度を上げ、地域を活性化することを目指している。メンバーの募集は随時行っているが、新年度を迎え、これからゴールデンウィークやクラフトフェアなど観光客が増える時期に入ることもあり、今月は2回説明会を開催。2日間で参加した10人に、活動内容や面白さについて説明した。
10日に行われた説明会では、観光客への案内の仕方をはじめ、松本の伝統工芸・みすず細工体験講座や2月に行った松本手まりの展示などの取り組みも紹介。「一番聞かれるのは松本城までのルート。松本=山、というイメージがあるのか山城だと思っている人もいる」と同コンシェルジュ会長の大森女礼さん。「自分たちが当然だと思っていることでも、訪れた人にとっては違う。当たり前のことを当たり前と思わないことが大切」と話した。
参加者は生まれも育ちも松本という人や、松本に移住して15年ほどたったという人などさまざま。自己紹介では「日頃はパソコンに向かって仕事をしているので、人と接したい」「松本に来て初めて知ったことがたくさんある。訪れた人に伝えることができれば」など動機や抱負を語った。
「コンシェルジュは、松本を訪れた観光客が最初に話す人。『松本の顔』になる」と大森さん。特別な知識は必要なく、メンバーや観光案内所と連携しながら案内を行うという。「これから観光客も増えるので、コンシェルジュデビューにはいい時期。参加は無理のない範囲で大丈夫なので、興味のある方は気軽に問い合わせを」と呼び掛ける。
問い合わせは大森さん(TEL 090-3343-5348)まで。