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松本で地元出身作家が絵画展-音楽と夜、松本の街をイメージした作品20点

会場の様子

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 松本市時計博物館1階のイタリアンレストラン&画廊「トラットリア松本画廊」(松本市中央1、TEL 0263-33-6321)で現在、挿絵画家・田之上尚子さんの個展「f,楽団と夜と街」が開かれている。

「芝居-ペドリィユの結婚、またはFの模倣-」

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 20点ほどの作品を展示。ペンと水彩を使ってエッチングのようなテイストで描かれた作品には、楽器や月、お酒などが登場する。「音楽が好きで、聞きながら描いている。(同店は)夜、ワインと食事を楽しむ場所なので、合わせてイメージを膨らませた」と田之上さん。3分の2は描き下ろしで、額装も自身で行った。

 田之上さんは松本出身。大学では美術系のことを学び、卒業後は絵本関係の会社に勤務。その後、挿絵や舞台美術に携わりながら自身の創作活動も続け、個展やグループ展などを開催している。

 同店での個展は初めて。店長の佐々木司さんが昨秋、縄手通りで行われていた「水辺のマルシェ」でイラストを描いていた田之上さんと出会ったのがきっかけとなった。「実力もさることながら、可能性を感じた」と佐々木さん。同店のアートプロデューサー・松本猛さんと相談し、展示を依頼した。「お客さまの評判も良い。これから先もずっとお付き合いしたい作家の一人」

 展示順やレイアウトも田之上さんが決め、作品のキャプションも手書きで付けた。「松本は音楽の街で芝居の街でもある。そのことも意識した」と田之上さん。「地元の人にも、ふらっと立ち寄った観光客にも楽しんでもらえれば」とも。

 価格は1万7,000円~7万5,000円。営業時間は11時~22時(最終日は17時まで)。水曜定休。4月8日まで。

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