松本の中町商店街で現在、オリジナル日本酒「中甼(なかまち)」を提供する「初しぼりフェア」を開催している。
同酒は中町オリジナルの本醸造酒で、県産の酒米・美山錦と「中町・蔵シック館」(松本市中央2)の敷地で沸き出る井戸水を使い、「善哉酒造」(大手5)が醸造。「初しぼり」は同商店街の飲食店26店舗で提供し、「中町cafe 茜里(せんり)」と酒店「中西屋本店」で販売も行う。フェア期間中は、同酒の注文で一品サービスや、2店舗以上利用で参加できるスタンプラリーも行う。
「街の活性化のために何かオリジナルのものを、と考えたときに『中町でしか飲めないお酒』という案が出た」と同商店街振興組合・理事長の水城利真さん。同酒造に相談して、昨年9月に井戸水の水質検査やテイスティングを行った。11月には組合員が井戸水をくみ上げ、蔵に出向き仕込み作業を見学。名前やラベルのデザインも町民から募集して決めた。
11日には、同フェアの開会式を蔵シック館前で行った。水城さんと善哉酒造の穂高啓右社長、地元の町会長3人が鏡割りを行い、訪れた人たちに同酒を振る舞った。「すっきりした辛口の酒に仕上がった」と水城さん。「皆で試行錯誤しながら出来上がった酒。中町に来てぜひ味わってもらえれば」と呼び掛ける。
販売価格は1升=2,500円、900ミリリットル=1,300円。