松本・中町の「時代遅れの洋食屋 おきな堂」(松本市中央2)で12月1日、ワークショップ「ミニサンタのオブジェ&クリスマスカードを作ろう」が行われた。主催はクラフトのまち・まつもと実行委員会。
クラフトを通じて松本のまちづくりを進めることを目的とする同委員会。今回のワークショップは松本を拠点に活動する女性作家グループ「PomPom(ポムポム)」のメンバー4人が講師を担当。陶製のサンタクロースのオブジェ、クレヨンで描く絵、紙のギフトボックス、それらを撮影してカードを作るという複合的な内容。子どもも含め、15人が参加して取り組んだ。
まずはサンタクロースのオブジェ作りからスタート。講師を務める陶芸家・画家の金井三和さんがオーブン陶土を使って作った、指くらいのサイズのものに、アクリル絵の具などを用いて色を塗っていく。見本を見ながらそれぞれ表情の異なるサンタクロースが出来上がった。続いて、カードの背景となる絵は、画家・小沢夏美さんが担当。参加者は「なるべく大きく描いた方が、カードにしたときに映える」という小沢さんのアドバイスを聞きながら、色とりどりのクレヨンを手に、トナカイなどクリスマスのアイテムや、幾何学模様を描いた。
カード用の撮影は、写真家・モモセヒロコさんが教えながら進めた。背景の絵と、サンタクロースのオブジェを配置し、ファインダーをのぞき、シャッターを自ら切る。本格的なカメラに、珍しそうに触る子どもたちの姿も見られた。最後は、紙工芸作家・AkaneBonBonさんがクリスマスツリー型の紙箱の作り方を説明。厚紙をカッターで切り、葉の模様はスタンプで押して、組み立てた。完成したオブジェ、カード、紙箱を並べると、「とてもかわいいものができた」「それぞれ個性が表れている」と他の人の作品と見比べながら、感想を話した。
「PomPomならではの、複合的なワークショップになったと思う」と同実行委員長の山口敦子さん。「4つも作ったので長丁場になったが、子どもたちも楽しそうに取り組んでいたので良かった」と話す。
次回は、12月10日にフレグランスキャンドル作りのワークショップを開催する。詳細は「まつもとクラフトナビ」で確認できる。