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中信在住男性3人が起業-男性ストール専門「ナチュラルラウンジ」立ち上げ

写真左から、中谷さん、山崎さん、坂下さん。皆、30歳前後と若い。

写真左から、中谷さん、山崎さん、坂下さん。皆、30歳前後と若い。

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 中信地域在住の男性3人が、男性用ストールを専門に扱う「Natural Lounge(ナチュラルラウンジ)」(松本市大村、TEL 0263-88-2762)を立ち上げ、9月14日にネット通販を開始した。

事務所兼ショールームでは実際に試して購入できる

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 インドから仕入れた男性用ストールを販売する。現在扱うのは11アイテムで、中には一点物も。「天然繊維にこだわり、身に着けたときに気持ちいいものをセレクトしている」と代表の山崎拓さん。ネット通販では1週間を試着期間として無料で返品できるなど、気軽に試せる工夫をし、松本市大村に構えた事務所は、実際に手に取れるようにショールームも兼ねる。

 安曇野出身の山崎さんと、松本出身の副代表・中谷典弘さん、木曽出身の同・坂下素章さんが運営する。もともと3人は、塩尻市の精密機器製造会社の同僚。4年前、3人でインドを旅行したときに、「インドの人々の力強い生き方を見て、自分の生き方についても考えた」と山崎さん。旅行中にストールに興味を持った。

 起業しようと山崎さんが2人に声を掛けたのは2年前。2人はそれを受けて、「いろいろ考えた」という。中谷さんは東日本大震災後に東北へボランティアに行き、「明日、どうなるか分からない中、自分は何をしたいのかを考え直した」。その後、会社を辞めてアフリカへ。各地を旅して帰国後、山崎さんと一緒にやろうと決めた。坂下さんも、自分の力を試そうと会社を辞めてアメリカへ留学。「3年ほど考える時間がほしい」としながらも、英語力を生かしてインドで問屋の開拓などを一緒に行うことにした。

 「ずっとものづくりをしていたということもあり、原点からこだわりたい思いが強い」と中谷さん。繊維の知識を身に付けようと奈良の「めぇめぇ牧場」で、紡糸から染色、デザインから織り上げるまでを体験。今年に入り、インド各地でどのようなものが織られているのかサンプリングをしながら、4月末ごろから本格的な買い付けを開始した。250以上の問屋や工場を巡り、5500枚を超えるストールの中から、原料や工程など全てにおいて納得できる品を厳選する。

 「自分たちの力でどこまでできるか試したい気持ちもあって起業した。成功させることで、生き方を伝えたい」と山崎さん。インドと日本を往復する中で、「日本は『生きる力』が弱い」と感じるようになったという。「3人それぞれ、生き方や教育などに対して思いがある。この仕事を出発点として、いずれはその思いを実現していきたい」とも。

 ショールームの営業時間は9時~18時。日曜定休。

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