物々交換を繰り返して「わらしべ長者」に-安曇野でフリーマーケット

ちなみに記者の持参したノリタケの皿は、フォルクスワーゲンマイクロバスのミニカーになった。

ちなみに記者の持参したノリタケの皿は、フォルクスワーゲンマイクロバスのミニカーになった。

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 安曇野スタイルネットワーク(安曇野市穂高有明、TEL 0263-83-5412)は4月20日、物々交換のフリーマーケット「わらしべ長者-ヒトとモノ」を明科自然体験交流センター(安曇野市明科中川手)で開催した。

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 同グループは「安曇野の魅力を伝える」ために2004年に活動を開始。アートイベント「安曇野スタイル」や工房、ギャラリーなどの情報をまとめた「アート&クラフトマップ」の作成を行っている。昨年末、「お金を使わない、物々交換のフリマって面白そう」と話したことがきっかけで、今年に入ってから本格的に準備を始めた。

 来場者は家にある「自分たちには不要だけど、ほかの人には必要だと思えるもの」を持参して、会場内のブースを見て歩き、欲しいものが見つかったら、相手と交渉して成立すれば交換する。出店者と来場者だけではなく、出店者同士や来場者同士の交換も可能で、交換を繰り返すことで思いがけないものを手に入れるという「わらしべ長者」のような「遊び的要素」も盛り込んだ。

 当日は安曇野市を中心に松本や塩尻から約30店が出店。雑貨、衣服や手作りのクラフト作品など、さまざまなものが並ぶブースを回り、交渉する姿があちこちで見られた。お目当ての品物を手に入れるために交渉と交換を繰り返していく子どもの姿も。中には交換の末、わら束を手に入れた人もいて「これでは『わら長者』」と笑いを誘う場面もあった。

 代表の岡本由紀子さんは「初めての試みで準備は大変だったが、今日、交渉を繰り返す子どもたちの姿を見てとてもうれしかった」と話す。「欲しいものを手にした人は『長者』だけど、交渉することで会話が生まれ、来た人同士が交流できる。その中で素晴らしい出会いができた人も『長者』。出会いが宝だから」とも。

 次回開催は未定だが「今後もこういった交流ができるイベントを企画していきたい」と岡本さん。

安曇野スタイル

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