松本に素泊まり宿「カンデラゲストハウス」-築100年超のみそ蔵を改修

「大樽テーブル」が置かれたラウンジ

「大樽テーブル」が置かれたラウンジ

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 松本城の北東側に4月24日、素泊まりの宿「カンデラゲストハウス」(松本市北深志1、TEL 070-6993-8900)がオープンした。

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 1907(明治40)年に建てられたみそ蔵をリノベーションした同宿。ドミトリー(相部屋)は、男女混合と女性専用の2区画あり、「旧・味噌醸造室」「旧・麹発酵室」の札がかかる。「寝台ブース」と呼ぶ2段ベッドを設置した小さなブースも。「みそ蔵の雰囲気を生かすように改修した。昔の街割りで奥まっていて秘密基地みたいになった。みんなの秘密基地になってもらいたい」と、スタッフの栗谷さと子さん。みそだるの底をそのまま利用した「大樽テーブル」が置かれたラウンジや、キッチン、洗面所、シャワールームなどの共有スペースも用意する。

 運営するのは主に信州大学サイクリング部出身の4人。学生時代は自転車で各地を旅してきたという。栗谷さんが常駐し、他の3人がボランティアスタッフとしてサポートする。「みんな、チャリ好き、旅好き、山好きでいつか旅人が集まって楽しめる場所を作りたいと話していた」(栗谷さん)。1年ほど前、メンバーの気持ちが重なり、実現に向けて動き出した。空き家を探すうちに同蔵に出合い、メンバーが趣味でみそを作っていたこともあり、この建物を改修することに。昨年夏ごろから開業に向けて改修を始め、メンバーを中心に、友人の手も借りながら準備を進めてきた。

 「繁華街からは少し離れているが、お城の北側は古い建物が多く残っている。松本城などの名所へのアクセスも良く、観光地だけではない『町の面白さ』も楽しめる」と栗谷さん。「まずはお城、になってしまうので(笑)、できれば松本に連泊してほしい。2日目は路地散策など昔ながらの町を歩いてもらって町の人と仲良くなってほしい」とも。

 玄関を入った通り土間、そしてラウンジにもランタンが並ぶ。「カンデラ」は光度の単位を表す言葉で、ランタンをそう呼ぶことも。「まだまだスタートしたばかりで、慣れないことや至らないことも多いが、旅人、町の人、学生が集まって、新しい発見が生まれるような場所にしたいというのがスタッフみんなの思い」と栗谷さんは話す。

 チェックインは16時~22時、チェックアウトは7時~11時。宿泊料金は、ドミトリー=2,750円、寝台ブース=4,500円(いずれも素泊まり)。

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