キッセイ文化ホール(松本市水汲、TEL 0263-34-7100)は3月3日、普段は見られない同館の舞台設備を見学する「舞台裏探検隊」を開催した。
家族連れなどを中心に約90人が参加。まずは、オーケストラピットとしても使用されている前方の客席の上げ下ろしを体験した。席が徐々に下がっていくと、参加者からは「おお」と声が。いったん下がった後は、客席の高さを通過して舞台と同じ高さまで上昇し、そこから舞台へ上がった。舞台上では、客席から見ていた幕の上げ下げの仕組みを見ることができ、「裏から見ると…そんなにすごいものではありません」という説明には笑いが起こった。
その後は3グループに分かれ、楽屋や音響・照明などの舞台設備がある部屋を回った。ホールの最上階にあたる6階のシーリング室では、多くのライトが並ぶ様子を見学。写真を撮る人や、熱心にスタッフに質問する人など、興味深く各設備を見つめていた。
最後は客席に集合し、約1時間の見学ツアーは終了。「あそこからライトが当たっている」などと、見上げて確認する子どもたちの姿も見られた。
同イベントは、2009年から年に1~2回のペースで開催。「当館のことを知ってもらうきっかけになれば」と始めた。「今回は、これまでよりもかなり多くの方に参加していただいた。今後も続けていきたい」と同館担当者は話す。