安曇野市の「ギャラリー・シュタイネ」(安曇野市穂高有明、TEL 0263-83-5164)で現在、企画展「冬のシュタイネ 光彩と陰翳(いんえい)」が開催されている。
参加するのは、大須賀昭彦さん・和子さん夫妻(北安曇郡松川村)、笠井秀郎さん(松本市)、道具政子さん(東京都町田市)。各作家の照明作品をメーンに、同ギャラリーがセレクトした「シュタイネが見てもらいたい作家」の作品も合わせて展示する。
大須賀さん夫妻はステンドグラス照明を出品。卓上タイプやスタンドタイプなど、種類や大きさもさまざまな9点が並ぶ。ひし形を組み合わせたデザインの卓上照明は、表面にオーロラのような加工を施した白いものと、裏面をあえて表面として使用した漆黒のものの2種類を制作した。明かりを付けると、開いている上部から内側のガラスの色が壁に映るようになっている。
笠井さんは古いアイロンやスクリューを土台にした「再製アートランプ」を展示。今までは土台とシェードが一体型になったタイプを制作していたが、同展では分離型を用意した。「(分離型は)好きな組み合わせが作れるので、選べる幅が広がった。シェードだけ新たに作ってもらい、季節やシーンによって変えることもできるので、新しい楽しみ方ができる」と同ギャラリーオーナー。
道具さんは磁器の明かりを出品。シェードランプや卓上照明、キャンドルホルダーなど、曲線のディテールが特徴で、中に明かりがともると、全体に施された模様が優しく浮かび上がる。表面をマット地にすることで、磁器の淡い水色の雰囲気を損なうことのない、柔らかい光をまとう作品に仕上げている。
「木立を透かして入ってくる日の光がとても心地いいギャラリーなので、それを生かした企画展をしたかった。時間によって日の入り方や量が変わるので、来店時間を変えて明かりの変化を感じてもらえると思う」と同オーナー。「理知的な照明の明かりと、まきストーブのゆらめく炎、冬の陽だまりをゆっくりと楽しんでもらいたい」とも。
作品は全て販売する(1万6,000円~)。営業時間は10時~17時。会期中は月曜~木曜定休(祝日は営業)。入場無料。2月24日まで。