松本商工会議所や松本市内の飲食店などでつくる「松本山賊焼応援団」が、「松本山賊焼き」のマスコットキャラクターのデザインを公募している。
山賊焼きは昭和20~30年代から地元で親しまれている名物鶏肉料理。鶏のももやむねの一枚肉を、しょうゆ・酒・ニンニク・ショウガなどが入ったたれに漬け込み、かたくり粉をまぶして油で揚げて作る。2006年ごろから市内の飲食店で組織する食堂組合青年部のメンバーが「地元グルメ」としての定着を目指して活動を開始。イベントへの出展、のぼり旗やマップ作りなどを行ってきた。テレビ番組の企画「全国新ご当地グルメ選手権」でアレンジを加えた「山賊トルティー焼き」が第3位になったこともある。
昨年、「食堂組合青年部の松本山賊焼きから、松本市民の松本山賊焼きに」という方針のもと、同応援団を結成。井上百貨店(松本市深志2)で開催された「松本物産展」への出店や、のぼり旗などに使うロゴのコンテストを開催するなど、市民、特に子どもたちに山賊焼きの存在とおいしさを認知してもらうことを目指して活動を進めている。「いずれは松本で『鶏の空揚げ』といえば『山賊焼き』と言ってもらえるようにしたい」と同会議所・中小企業振興部地域振興グループ係長の谷崎幸一郎さんは話す。
募集作品は公募の趣旨に沿って制作されたカラー作品で、手描きでもPCソフトを使用しても可。約2センチ四方の大きさに縮小しても見やすいことも条件となる。1人で複数の応募もできるが、A4用紙1枚につきキャラクターは1点。1次審査は同応援団のメンバーで行い、その後の選定には市内の園児の協力を得ることも検討している。最終的に最優秀賞1点(賞金10万円)と、佳作1点(同5万円)を選ぶ。
今後は愛称の募集や着ぐるみの作成を行い、11月の市民祭でのお披露目を予定している。「子どもたちに愛されるようなキャラクターになれば。地元の人たちに広く知ってもらいたい」と谷崎さん。
応募は郵送か同会議所へ直接持ち込む。7月20日まで。応募用紙や詳細は、同会議所のホームページで確認できる。