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安曇野で「アート・クラフトフェスティバル」-独自の世界観を表現

ホソカワマサヒコさんの個展スペース

ホソカワマサヒコさんの個展スペース

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 安曇野市豊科近代美術館(安曇野市豊科、TEL 0263-73-5638)2階で現在、「第15回 アート・クラフトフェスティバル IN 安曇野2011」が開催されている。

弓矢が3つのハートを狙う「心の軌跡」

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 主催はアート・クラフトネットワーク倶楽部。ホソカワマサヒコさん(漆平面、造形)、渡辺雅夫さん(木象画、木工造形)、カミジョウミカさん(平面、ミクストメディア)、久保田裕美さん(イラスト)が個室で個展形式で作品を発表。大平滋子さん(写真、詩)、法田冨紗美さん(陶芸)、東儀光則さん(銅版画)、アラカワヒロシさん(写真)、青柳貴大さん(CG&五行詩)が廊下で作品を展示する。

 同団体の代表でもあるホソカワさんは「越前生漉(きずき)奉書」という手すき和紙に色漆を垂らしたときにできる丸い波紋を生かした作品を多数出展する。「絵手紙からヒントを得てサクランボを描いてみたら物足りなく、丸などの抽象的な形を描いたら面白いものができた。見たことのないものを見せていかないと面白くないし、自分も成長できないから」

 渡辺さんは、さまざまな木材を使い絵画のような「木象画」を作る。「心の軌跡」は、縄で形作られたハートを、少し離れたところに設置した立体の弓矢が狙っているという作品。「立体作品も全体のアクセントとして制作した」

 久保田さんは10メートル×3メートルの壁一面に貼った紙にイラストを描き、会期中をかけて完成させる「ライブペインティング」を行う。「迷いもあるが楽しいという今の自分の状態を描こうと思っている」と久保田さん。

 カミジョウさんは、手で描いたものやパソコンで描いたもの、立体などさまざまな作品を出品。難病を抱えているため制作時間は1日2時間が限度というカミジョウさん。大きい作品を描くのが難しいため、B4サイズの紙に描いた絵をつなげて大きくしていくという手法のものも多数展示する。

 会期中は常時作家が滞在する。「作家の話を直接聞けるのがこの展示の魅力」と大平さん。「現代アートは難しいイメージがあると思うが、作家にとっても刺激になるので、ぜひ気軽に足を運んでほしい」とも。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。入場料は500円。10月25日まで。

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