まつもと市民芸術館（松本市深志3、TEL 0263-33-3800）で4月29日、伊佐津さゆりさんと橋浦淑子さんによる「2Pianoジャズコンサート」が開催される。

　伊佐津さんは安曇野市出身のピアニスト。県内のカフェやバーで定期的にコンサートを行っている。橋浦さんは松本市出身。現在アメリカ・ボストンにあるバークリー音楽大学に留学中で、ジャズを学んでいる。昨年9月から一時帰国中の橋浦さんは「修行をしてからアメリカに戻ろう」と、市内を中心に活動を行う中で、11月から伊佐津さんと一緒に演奏会を行うなどしてきた。「ジャズは大人が夜に楽しむイメージがあるが、子どもたちにも身近に感じてもらえるように企画した」と橋浦さん。

　当日は、「ルパン三世のテーマ」「星に願いを」「マイ・フェイバリット・シングス」など15曲ほどを演奏予定。「みんなが聴いたことのあるような曲を選んだ。アレンジも加えている」（橋浦さん）。演奏は、三橋洋介さん（ベース）と飯塚理恵さん（ドラム）とともに行う。ゲスト奏者には、伊佐津和朗さん（ビブラホン）、太田裕士さん（アルトサクソホン）を迎える。

　今回のコンサート開催を機に、伊佐津さんが代表となり「信州にジャズを広める会」も立ち上げた。「松本市教育委員会に後援していただけた。市民の皆さんや子どもたちなどにジャズを知ってもらい、音楽の素晴らしさを感じてもらえるようなコンサートを企画していきたい」。

　「幼いころに聴いた音楽の影響は大きい。自分もサイトウキネンという一流の演奏を聴ける機会があり、憧れからこの世界に入った」と橋浦さん。「2台のピアノで行うジャズコンサートは珍しいと思うので、家族で気軽に足を運んでほしい。ジャズの楽しさやかっこよさを感じてもらえたら」とも。

　開場18時、開演18時30分。チケットは、前売り＝2,000円、当日＝2,500円、大学生＝1,000円、高校生以下＝500円。同館チケットセンターや平安堂などで販売する。問い合わせは同会（TEL 090-8871-5419）まで。