料理・雑貨スタイリストの伊藤まさこさんが松本の自然や食材、文化などを紹介する「松本十二か月」(文化出版局)が刊行された。
同書は女性月刊誌「ミセス」の連載「松本12か月」(2008年1月号~2010年12月号)をもとに、新たに取材した内容を加えて構成。松本在住の伊藤さんの視点や暮らしを通して、自然や旬の食材、文化、手仕事、おいしい店、お気に入りの場所などを紹介する。「連載の雰囲気を壊すことなく、新たなテーマを盛り込んだので、連載時から読んでいた方にも楽しんでもらえると思う」と同編集部の鈴木淑子さん。
連動して「ミセス」5月号には「伊藤まさこさんの松本案内完全版 おいしいお店と松本土産」がとじ込み付録で付く。同書にも登場する店や松本土産を購入できる場所などを地図で紹介。「これを手に『松本十二か月』の舞台を巡っていただければ」(鈴木さん)。4月29日~5月8日はギャラリー「10cm」(松本市大手2)で、同書で紹介したアイテムや写真を展示する「松本十二か月」を開催。伊藤さんと松本のものづくりに携わる人たちが一緒に考えたオリジナルの松本土産も販売する。
連載は3年にわたった。編集部は月に1回のペースで松本に足を運び、取材を重ねてきた。「松本の皆さんの協力を得て、ここまで来た。その恩返しというか…(同書を読んで)皆さんが、松本の魅力を再発見していただければ、これ以上のことはない」と鈴木さんは話す。
A5版、168ページ。価格は1,575円。