松本市は4月11日、ソメイヨシノの開花を発表した。
朝8時、松本城管理事務所が設定した松本城外堀北側にある「観測木」で開花を確認、同事務所所長の大石幹也さんが開花宣言をした。昨年より5日遅いが、平年より1日早い開花となる。
同事務所の独自観測は今年で4年目。「ここ数日は朝晩寒かったので、いつ咲くかと気をもんでいた。昨日の夕方の観測でも『大丈夫かな?』という感じだった」と大石さん。今朝「観測木」で5、6輪の花が開いていることを確認、日本気象協会が発表した開花予想日と同日の開花宣言となった。
お堀周りのソメイヨシノは今週末にかけて満開になるとの予想だが、本丸庭園内のシダレザクラやヤエザクラ、ヒガンザクラは見頃を迎えている。「冬の間、じっとしていたものが動き始める季節の到来。春を待ち望んでいた人も今年は特に多いように思う。たくさんの方に見に来てもらえれば」。
恒例の「夜桜会」は4月14日~21日の8日間開催する。本丸庭園の無料開放は17時30分~21時。お堀の桜並木のライトアップは、今年は1時間短縮して21時まで。月見櫓(つきみやぐら)での雅楽演奏は行われないが、茶席や花見団子などの販売は例年通り行い、売上金の一部は義援金として市を通じて寄付する。15日には、黒門前広場で松本山雅F.C.の選手などによる義援金募集も予定している。