松本・縄手通りで4月9日、市内の蔵元を中心にした地酒の飲み歩きイベント「ナワテ通り松本地酒会 2011春~がんばろう~」が開催される。
参加するのは松本市内の「亀田屋酒造」「岩波酒造」「善哉酒造」「奥澤商会」「菊水醸造店」「大信州酒造」「笹井酒造」と「EH酒造」(安曇野市)、「笑亀酒造」(塩尻市)の9蔵と、縄手通り商店街を中心にした8店舗。各店に1~2蔵が入り、4~5銘柄を提供する。当日は、山肉料理・手打ちうどん店「みたから」(松本市大手4)前に受け付けを開設。参加者は参加費(1,000円)を支払い、ぐいのみを購入後、各店を回る。
もともと、松本酒造協会が主催するイベント「おらが酒呑み歩き」が同日に予定されていたが、東日本大震災、長野県北部を震源とする地震の影響を踏まえ、17日に中止が発表された。蔵元から話を聞いた「みたから」店長の海野直人さんが「中止は仕方ないが、イベントのためにせっかく仕込んだ酒を味わってもらえないのはもったいない」と企画。松本周辺の酒蔵や商店街の人たちに話し、多くの協力者を得て実施が決まった。「代わりのイベントというわけではなく、蔵元やお客さんの『やりたい』『やろう』という声が集まった結果」だという。
集まった参加費の利益分は義援金として寄付する。「被災した地域を応援したい気持ち、そして地元松本も頑張ろうという気持ちを込めた」と海野さん。「地酒と商店街の品々…たくさんの人に通り沿いの楽しさを感じてもらえれば」とも。
開催時間は14時~17時。雨天決行。先着130人には、老舗和菓子店「磯村」(大手4)による「笹井酒造」(島内)の甘酒を使った「甘酒かん」を進呈する。問い合わせは「みたから」(TEL 0263-34-5564)まで。