松本広域連合が、老朽化で更新対象とした松本広域消防局の消防車や救急車などをヤフーの「官公庁オークション」に出品、現在入札参加希望者を募集している。
出品するのは水槽付き消防ポンプ車、救助工作車、高規格救急車、29人乗りマイクロバスの計4台。予定価格はいずれも10万円。救急車は1999年製のガソリン車で、自動体外式除細動器(AED)など医療機器は売却時に外す。ほかの3台はディーゼル車で、排ガス規制に不適合なため、東京や大阪など大都市圏では走行できない。
官公庁オークションは誰でも参加できるが、通常オークションと異なり物件ごとに参加申し込みが必要。今回出品した4台は「せり売り形式」(期間中何度も入札が可能)ではなく「入札形式」(入札は1回のみ)で行われる。1月13日から参加申し込みを開始。現在、一番人気のマイクロバスは60件以上、ほかの3台にも20件ほどの仮申し込みがある。
これまで古い車両は新しい車両の納入業者に引き取ってもらっていたが、財政運営の効率的のために2年ほど前からネット競売の検討を始めたという。「思った以上の反響。県外からの応募が多い」と同事務局総務課の米山順一さんは話す。
入札参加申し込みは2月2日まで。2月10日には塩尻消防署(塩尻市広丘高出)で出品する4台を実際に見ることができる下見会を行う。入札は2月16日~23日に行われ、25日に落札者が決定する。